今日から保健消防委員会で、仙台市と山形県を視察します。初日は、仙台フィンランド健康福祉センターと、せんだんの館(特養老人ホーム)を視察しました。
 仙台フィンランド健康福祉センターのプロジェクトは、仙台市の経済局産業プロジェクト推進課が担当しています。同センターは、研究開発施設と特養老人ホームから成ります。このプロジェクトはフィンランドと仙台市との共同により進められています。
 フィンランドは、産業の国際化を図り、ハイテク産業の成長と付加価値の高い製品とサービスを促進する国家的なプロジェクトの下に、情報通信産業を活用した新福祉事業を目標にした政策を進める中で、仙台市でも2002年に「仙台市新産業創造プラン」を策定し、その中で、健康福祉産業振興プロジェクトが掲げられ、同センターのオープンまで、福祉機器展の開催や協力合意書の締結を経て、センターをオープンさせました。プロジェクトの特徴は、フィンランドの福祉の基本理念を踏まえて、地域企業の国際化の促進と競争力の向上や市民の生活の質の向上を主眼としています。

 研究開発館は、仙台市の外郭団体の産業振興財団が管理運営しており、健康福祉分野のビジネス開発を進めています。これまでにいくつか事業化したものがあり、写真上にある車椅子に起立補助のための装置の開発や、写真下の高齢者の状態を把握するセンサーの開発がされてきました。

 開発された製品については、隣接するせんだんの館の利用者の声やニーズを聴き、研究開発館とせんだんの館の連携で、製品の検証などをおこなっているそうです。