上総掘りとは、千葉県上総地方で、明治20年から30年頃にかけて確立された井戸の掘削工法です。道具として竹や木材を櫓を建て等に使っていました。また、費用がかからず、少ない人力で深い井戸が掘削できることから、費用が安くすみ、上総地方にひろがっていきました。

 上総掘りの技術は海外で認められており、水不足で深刻なアジア・アフリカ等の地域に広く取り入れられています。今では掘削技術が向上したために、日本ではこの工法による掘削はほとんどなくなってきているようです。
 写真は、稲毛海浜公園内にある上総掘りの井戸です。探してみましょう。意外なところにあります。