帯広市は、十勝平野の中心部に位置しており、基幹産業は、畑作・酪農(じゃがいも・甜菜豆類、長いも、馬鈴薯、乳牛、肉牛)となっています。帯広畜産大学もあり、昨日視察した釧路市が水産であれば、帯広市は農業です。

 帯広市の中心市街地活性化基本計画の対象地域は、帯広駅周辺の約140haとなっています。
 イトーヨーカドーやイオン系列の店舗が郊外へ移転、または進出していることや、高校も郊外へと移転したこともあり、若い世代が中心市街地から離れてしまっているいて、中心市街地の人口も減少する。この課題解決に取り組むにあたって、居住環境の整備や、歩いて楽しめる街・商店街づくり、文化に接する機会を増やすという基本方針の基に推進しているとのことでした。

 主な事業として、駅地下の未利用空間に市民ギャラリーを整備したり、まちなか歩行者天国による賑わいを創出(今年で4年目)、市民団体が創案した「北の屋台」、藤丸百貨店の8階部分を利用した「市民活動交流センター」の設置などに取り組まれています。
 中心市街地の歩行者交通量の減少は、街・地域の活性化へ悪影響があります。北海道は車社会。帯広市内のバス利用も2%台だそうです。
 千葉市は、電車やバスなど公共交通機関に恵まれていることから考えると、いわゆるコンパクトシティの構築は、こうした市町村にはあてはまるのかもしれません。
 千葉市は、開発によるハード面整備よりも、ソフト面での活性化へ重点を置いた施策を考えていくことのほうが(いまもやっていますが、さらに)、街づくりに適しているように思います。