
学校適正配置(統廃合)に関する現状は、美浜区で07年10月から08年初めにかけて地域住民・保護者を対象に「地元説明会」がおこなわれ、その後、自治会長、青少年育成委員、学校評議員、保護者などの代表による「地元代表協議会」を設置し、1ヶ月ないし2ヶ月のペースで、統廃合の方向性に向けて協議がされています。現在、その方向性を確認しているのは真砂地区と磯辺地区です。
また、花見川団地地域と若葉区千城台地域の、代表協議会設置に向けて、自治会長や関係者などへの説明がおこなわれています。
地元代表協議会が方向性を確認したとしても、住民合意とは言えません。宣伝の中でも、統廃合に関して、その中身がどういうものなのか知らされていないというのが実態です。住民への説明と住民多数の合意がないまま、統廃合を実施すべきではありません。
統廃合についていくつかの疑問と問題点があります。
・「適正配置実施方針」では、「小規模校は社会性や協調性を育てる上で適していない」と、デメリットを強調しています。小規模校を出た子どもは社会性や協調性がないのでしょうか。
・千葉市の現在のクラスの平均人数は、小学校30人、中学校33人です。統合することによってクラスの人数が増えるところも出てくる。
・通学距離が延びて、子どもたちを巻き込む事故や事件が起こるかもしれないという不安がある。
・学校が近くにあることで、子育て環境が整備されているという地域の魅力を感じる。また、地域にとって祭りや運動会など、地域を中心とした活動の中心点にもなっていることです。廃校になれば街の活性化に影響を与えるのではないか。
・「実施方針」には、「跡地の売却」もあり得るとしています。仮にマンションが建設され、統合した新設校に子どもたちが集中すると大規模校化する可能性があります。
こうした問題点を議会でも質問してきましたが、未解決のまま、統廃合の方向性や統廃合の結論を出してしまうことには疑問を感じます。