「7.3%」という数字。これは16日に厚生労働省が発表した国民健康保険の2007年度財政状況で明らかになった数値の中の、加入全世帯のうち資格証明書と短期保険証をあわせた世帯が占める割合です。前年度よりも1.4%も増えています。保険料を払えない滞納世帯が、08年6月時点で約453万世帯。国保加入世帯の20.9%にものぼります。1998年以降2割を超えたのは初めてのことです。

一方で収納率は、金額ベースで90.49%と3年連続アップしています。保険料の徴収が強化されいるにも関わらず、高すぎる国保料のために滞納世帯が増え、正規の保険証が取り上げられる結果になっています。
1984年の国民健康保険法の改悪がされ、国庫負担は減少してきました。国庫負担を増やし、保険料を下げることとあわせて、本当の意味での悪質滞納者は例外として命を脅かすような保険証の取り上げはやめるべきです。