私もいまURの団地、賃貸住宅に住んでいます。親からの自立と職場から近いということもあり、美浜区高洲の団地に一人暮らしを始めました。
公団住宅が果たしてきた役割は、この千葉市の発展にとって大きいものです。幸町・花見川という大団地、千草台、あやめ台、高洲、真砂など、特に美浜区は団地住まいの方が多く、最近できたマンションも含めれば、50%以上の世帯が団地ないしマンションに居住しています。
30~40年も住み続けてきた団地、住み慣れた団地への思いや、学校、保育所の整備、バス路線の整備など、住民の要求運動で勝ち取ってきた歴史をよく聞きます。「団地再生」という言葉が聞かれるようになったのも最近のことです。

千葉市では千葉幸町団地の一部建て替えとは別に、耐震不足を理由にした解体・除却計画が出され、その他の団地でも要改修の住棟があり、住民の不安を拭い去ることはできません。

30年以上たった団地は建て替えでなくてはならないのか、リニューアル中心の団地再生の必要ではないのか、団地に住み続けることは…。教訓や経験、運動等も紹介されている一冊です。