今日14日から16日まで千葉市議会の都市建設委員会で視察です。

 今日は長野市に伺い、公共交通について視察を行いました。長野市は平成の合併を2回行なっていて、戸隠や大岡などの山間地も含めた広大な自治体になっています。自動車による移動が約65%を占め、バス利用は2%となっていて、平成18年度の年間約1,000万人のバス利用人数が、令和6年度には約500万になり、近年のインバウンドの増加により、秋から冬にかけての旅行やスキーツアーにより、観光バスにバス運転手がいってしまうなど、バス路線の減便や廃止が相次いでいるとのことです。


 千葉市と同様に運転手確保のための補助事業を実施していますが、それに加えてAIによるデマンド交通と、バス路線の再編に取り組まれています。

 AIデマンドバス運行は、アプリでの予約をAIが瞬時にルートを把握して、予約した市民が目的地に行くために最適のルートで、拠点のバス停まで行くことができるようになっているそうです。これが廃止になったバス路線を蜘蛛の巣状に張り巡らせてあります。乗りたい時間の2時間前までに予約が必要にはなります。

 中心地である長野市までではなく、基幹バス路線の拠点で乗り換えをすることになります。


 バス路線の再編は上記のようなことを説明しつつ、地域から復便要望の署名が出された場合には、「本当に乗っていただかないと1年後には廃止されます!」とバス事業者や市の担当課からも強く利用促進を説明しているとのことでした。

 こうしたやり方が良いかはわかりませんが、市の担当課からは、公共交通の空白ゼロをめざして取り組む姿勢がみえました。