さて、土肥金山を後にして、西伊豆の海岸線に沿って国道136号をのんびりと南下します。クルマも少なくて走りやすいです。
宇久須の「八起」は、西伊豆名物の「こあじ鮨」発祥のお店として、ツーリング誌でも昔から紹介されています。
伊豆へは長い間ツーリングへ来ているものの、昼食の時間帯にこのあたりを通りかかることがなく、立ち寄る機会がありませんでした。
この日はちょうど昼下がりだったので、暖簾をくぐりカウンターに腰を下ろして、こあじ鮨とかさご汁のセットをお願いしました。
三枚におろした鯵と深谷ねぎ、紫蘇と生姜を載せた小ぶりなにぎりを九貫、さわやかな風味で美味しく頂きます。
漁師の味、かさご汁は塩気がよく効いた出汁が、たくさん汗をかいた身には有り難く、青ねぎの刺激と食感で、こちらも十分楽しめました。
宇久須には火山の熱で作られた珪石鉱山があり、ガラスの材料となる珪石を産出していたそうです(最盛期には国内産珪石の90%を供給していた由)
その所縁から黄金崎には、ガラス工芸品のミュージアム「クリスタルパーク」があります。
たくさんの美しいガラス製品が展示されているのですが、残念ながら館内は撮影禁止でした。
関心のある方はウェブサイトをご覧ください。どうやって作品構想を実現したのだろう、と製作技術の面にも興味が沸きます。
ショップで様々なガラス工芸品を購入できます。高い作品には手が出ないので、守り神のふくろうを買い求めました www
ガラス細工の体験コーナーも併設されていまして、こちらでも夏休みの子供たちが工作に励んでいました。子供たちが夢中になっている姿は微笑ましいですね。
陽も傾きはじめました。そろそろこの日の宿「Bike Pack」さんへ向かいましょう。
午前中、西伊豆スカイラインから逸れて土肥まで下った県道の荒れた路面状況を考えると、県道410号で仁科峠へ上るのは避けて、走りやすい国道136号を戻るのが良さそうです。
駿河湾の景色を眺めながら、のんびり引き返します。そろそろ給油も必要ですしね。
半島中央の南北に細長い平野部へ出て「道の駅 伊豆月ケ瀬」へ立ち寄ります。
いつも見かけるオレンジのキッチンカーが駐まっています。クラッシュレモン、美味しそうですね。
ここから冷川のBike Packさんまでは、国道414号を北へ向かい、修善寺へ出て県道12号を東進すれば、小一時間でたどり着けます。
一日暑い中を走って、たっぷり汗をかきました。お風呂を頂いた後は、相宿のツーリングライダーと楽しい語らいの時間が待っています ( ^ ^ )/□
翌朝は予報通り曇り空、帰路は冷川から伊豆スカイラインをそのまま北上、休日の早朝はクルマの姿もなく快適なワインディング走行を楽しみます。
南箱根のバイパラは旧車會のイベントでごった返していましたので、立ち寄らずにターンパイクへ直行、高速ダウンヒルを駆けくだり、小田原厚木道路でマチサガへ帰りました。
[カバー写真]