ビーナスラインを走る楽しい時間はあっと言う間に過ぎて、はや陽が傾きはじめました。

そろそろ女神様においとまを頂いて、街へ帰ることにしましょう。



白樺湖は標高1,420メートル、ビーナスラインの起点であり回帰点である茅野市は760メートル、R152でおよそ700メートルの高低差を小一時間ほどで下ります。


山の上では快適だった服装が、下界では、瞬く間に汗だくになる「厚着」になりました。


この日はまだ5月半ば、もう夏日なんて、一体どういうことでしょう (^o^;A 



例によって、茅野駅前のステーションホテルに宿を取りました。チェックインして、部屋のシャワーで汗を流しサッパリします。


この日の朝、完璧な快晴が期待できる空模様が確信できたので、そうとなれば「ビーナスラインを十分堪能したい」と、丸一日を心おきなく走れるように、さらに一泊することにして、幸い予約ができたのです。



ホテルの並びにあるお蕎麦屋さん「さらしな」は、GWのツーリングでも伺いました。


地ビール「諏訪浪漫」をお願いして、グラスを傾けつつ、しばしお品書きを眺めます。


旅先の一夜の晩酌を「どう楽しもうか」とアタマを巡らす、たまらなく愉しいひと時ですよね (^_^)b 



お願いするおチャケとアテの組み立てができて、最初のひと鉢は「雑きのこ」にしました。


ソロツーリングでは、夜の時間にスマホで撮った写真を眺めながら、その旅を振り返りつつ一杯やるのが至福の時間です。



この5月は、清里から諏訪にかけての前半と、今回は上州路から入り、立科から白樺湖、さらに美ヶ原と信州をまわることができました。


晴天にも恵まれ、二本のツーリングを実行できて、本当にラッキーだったと思います。



茅野の地酒「ダイヤ菊」を頼んで、雑きのこの次は「そば味噌」です。蕎麦の実の風味と食感を、日本酒と共に楽しみます。



二輪でワインディングを走るためには、ある程度の速度が必要で、高いスピードから鋭いブレーキングで車体に舵角を与えたり、脱出時に十分に出力を解放して次のコーナーへリズムを作り出すなど、ハイリスクながら「実はそれが大事」という操作を行います。


今年のシーズンに入って何度かワインディングを走り、それが「できていないなぁ」という反省と共に、そこは「それ相応の走り方」で、今後は「やりくりしていくべきなんだなぁ」と考えました。ヘンな形で、バイク人生を終わりたい訳でありませんしね www 



Wハチと一緒に色々な場所へ出かけて、たくさんの思い出ができた中でも、この5月の二本は、出色のツーリングになりました。



締めは「からすみ蕎麦」をお願いしました。そば焼酎「dozo」はそば湯割りで頂き、小瓶がちょうど空いたところです。


こちらのお店に伺った時、空には綺麗な飛行機雲が、一直線に見えていました。上空の温度が変化し、翌日の天気が崩れるサインでもあります。


ホテルに戻り、明日は早くに出立して、降られる前に帰ることにしましょう。



茅野駅の近くには、こちらの小料理屋さんやお寿司屋さんがありまして、この日はあいにく予約で満席のご様子でした。



オートバイのツーリングでは、天気予報をにらみながら、直前で段取りしますので、相応に前々から予約しなければならないお店には、なかなか伺う機会が訪れませんが、次のチャンスを楽しみにしたいと思います。


[カバー写真] 


美ヶ原高原美術館で見た「雀に大砲」というタイトルの作品は「雀を撃つのに大砲を持ち出す」との故事にちなんでいるそうです。



戦争の愚かしさを作品に託して説く時、80-90年代の芸術家は「国家間紛争」を前提にしたのだと思います。


非国家組織が力をふるう今日の紛争には、自国で食い詰め「生活のために(食べるためだけに)」組織に身を投じる戦闘員が関わっているようです。


今日の芸術家は、そのような現在をどのように描くのでしょうか。