大相撲の春場所は、14日目の取組で尊富士が足首に怪我を抱えてしまったものの、千秋楽の本割で豪の山に勝って、自力で「新入幕優勝」を遂げました。

13勝2敗は、大関横綱並みの勝ち星で見事な成績、三賞もすべて受賞し、平幕力士としては完全無欠な結果ですね (^_^)b 



大の里との優勝争いは見ごたえがありましたし、今回は敗れたものの豪の山もよく頑張りました。こうした若手力士の台頭は、大相撲を活性化させてくれると思います。


琴ノ若や豊昇龍は健闘したものの、今場所はすっかり引き立て役になってしまいました。来場所は一段の奮起を求めたいところです。大関として捲土重来を期しての活躍を期待しましょう。


願わくは、尊富士の足首が宿痾に至らず、他の力士も故障が癒え、春巡業で調整が進んで、よい状態で夏場所を迎え、また大の里と熱戦を展開して欲しいと思います。



さて、マチサガに昔からある「柿島屋」は、馬肉料理を中心としたお店で、昼と夜に営業しています。


週末の昼には必ず行列ができる人気店で、夜はまだ夕方の時間帯、4時から開店なのですけれど、平日でもすぐに席が埋まってしまいます。


店内は「昭和の雰囲気」が濃厚にあって、ゆきたますの世代にはいかにも安心できて嬉しいです。店員のみなさんも親切で、テキパキしていて気持ちがイイと思います。



こちらのイチ推しメニューは、定番の馬刺しと肉なべのセットです。


まずは馬刺しを、にんにく、わさび、しょうがとそれぞれの薬味で頂きます。生ビールが一段と美味しく感じます ( ^ ^ )/□ 



馬肉は煮込むと固くなるので、しゃぶしゃぶのようにさっと熱を入れた程度で、すぐに出汁から上げるのがコツ、溶き玉子で頂きます。


甘め出汁は少し濃い味つけなので、別にポットのお湯をもらって、割りながら食べ進みます。


これで「鹿肉のカルパッチョ」を頼むと、いかにも「馬鹿の完成」なのですが、さすがにメニューには載っていませんね www 




[カバー写真] 


先日、誕生日を迎えまして、馴染みのフレンチ店を訪れた際に、サプライズでチーズの盛り合わせをプレゼントして下さいました。記念の一枚です。


還暦を過ぎて、もはや誕生日を祝う歳でもありませんし、あと何回誕生日を迎えるのか分かりませんが、こうした気遣いが嬉しいものですね。




(おまけ) 


カンヌ映画祭で審査員賞、日本アカデミー賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を鑑賞しました。


役所広司さん主演で、物語は押上を中心に、渋谷や下北沢といった訪日外国人の目を捉える「現代の東京」を舞台にした内容です。


5秒ごとにアクションシーンが次々と展開するようなエンターテイメント性の高い作品とは一線を画した、精神性や叙情性、芸術性を重視した作品なので、腰を据えてじっくりと観るつもりで映画館へ足を運びました。



主人公の平山が送る、几帳面な毎日の繰り返しを丹念に描いています。昔のフィルム映画を思い出しました。


小高い丘にある小公園へ、平山は昼休みに訪れ、サンドイッチを口へ運びながら、木漏れ日が届く樹々をベンチから見上げ、古いフィルムカメラでモノクロ写真を一枚撮り、そして彼は日差しに目を細めながらひとり微笑み、また公園で歓声を上げて遊ぶ子供たちを眺めておだやかな笑みを浮かべます。


最寄り駅へ続く歩道に、花が咲き始めました。まもなくハナミズキの並木が白い苞がつくことでしょう。


そういった日々の小さな変化に、ホッと安堵するようになりました。歳を取ったということかも知れませんね。映画の中の平山氏の気持ちが、少し分かるような気がしました。