昨日は冬至でしたね。日中も風が強くて寒さが身に染みた上に早々と日が暮れて、本格的な冬の冷え込みを感じました。

去年あたりは、まだそんなふうに感じていなかったのは、暖冬だったからか、こちらが一年トシを取ったからでしょうか σ(^_^;) 

池波正太郎さんが「(歳を取ると) 夏の暑さも厳しいが、冬の寒さもつらい」と述懐されていましたけれど、それを実感するようになりました 囧rz 


今年の夏の終わりに、仕事で豊岡まで出かける機会がありました。


兵庫県の中央部の街と思っていたのですけれど、日本海が間近なんですね。せっかくですから城崎へ出て、敦賀湾をまわり、京都へ戻ることにしました。


今頃は雪が積もって、すっかり冬景色に変わっていることでしょう。この週末、北陸は大雪の予報で、被害がないことを祈ります。



右は、福知山を経由して京都駅と往来している特急列車、オレンジ色の車両が城崎温泉行きです。この路線が山陰本線を経て、下関まで通じています。


今年は地方路線の存廃論議がクローズアップされましたね。JR西日本も渦中の一社です。



経済合理性から行けば、バスへの切り替えが現実的な解決方法なのでしょうけれども、鉄道は地元住民にとって「中央との繋がり」という心理面での象徴であり、それが障害となって議論が進まなくなるようです。


モータリゼーションの波及で「生活の足」はすっかり自動車に移り、地方の鉄道は通学時間帯を中心とした運行に変わり、日中は数時間に一本のダイヤが組まれるのみ、鉄道会社の路線収益は悪化して、第三セクターへ切り出したものの、累積赤字に苦しみ、やがて廃線のやむなきに至る形です。



鉄道路線は維持管理費用や労力が大きいので、それが重荷となって損益分岐点や限界費用が高くなり、鉄道事業だけでは利益が十分な出ず、電鉄各社は不動産業で収益を賄っているのが現状です。


近年は自然災害による路線の破壊損傷が発生すると、復旧がままならず、長期にわたって運行が中止されるケースも増えていますね。



人口が増えるのに伴って路線を拡大することが公共の受益だった時代から、路線の選択的維持と低コストの代替交通へのシフトが求められるようになりました。


航空路線では「撤退(運休)」は当たり前のように行われていますけれど、そうはいかないところに鉄道会社経営の難しさがあるのですね。



城崎温泉の駅から旅番組でお馴染みの通りを歩いていくと、大谿川をまたぐ地蔵橋の交差点、橋向こうには地蔵湯の建物が見えます。


北柳通りを左手に進みつつ、朝の外湯を巡りを楽しむ観光客の浴衣姿に、温泉街の情緒を感じます。



この日は残念ながらうす曇り、朝日が降り注ぐ明るい中を歩いて見たかったです。


本来の温泉街が並ぶ湯の里通りへは入らず、一の湯前で南柳通りへ折り返します。



次の予定があるので、外湯も使わず駆け足の訪問でした。いつか来る機会があれば、桜の季節に木屋町通りを歩いてみたいですね。


城崎温泉開湯のきっかけとされる、道智上人が千日修行をした717-720年から、今は「1300年にあたる」ので、大谿川に灯籠が設置されています。



下駄を鳴らして湯治客が行き来する情景も温泉街ならではですよね。


城崎温泉では毎年、古下駄を供養する「おたきあげ」を行い、新下駄を奉納することで訪客の安全と健康を祈念する慣わしがあるそうです(写真奥に見えるのが、奉納された新下駄です) 




[カバー写真] 


コウノトリは、城崎にお湯が沸いたもうひとつの伝説に由来することから、象徴として灯籠に描かれています。



この週末、さすがに二輪車にまたがるのは、ためらわれる寒さになるようです。


城崎温泉のリベンジではないですが、今日は「ブサかわ子」号で、マリンタウン伊東へ車中泊に出かけようと目論んでいます。


道の駅にある「シーサイドスパ」で、手足を伸ばして湯に浸かり、その後は「海の前のカフェレストラン」で一杯やって車中泊、という趣向です。


日曜は「朝日の湯」で、相模湾に昇る日の出を温泉から眺めたいと思います (^_^)b 


マリンタウンは24時間、駐車場への出入りができて、お手洗いも利用できるそうなので、車中泊に人気のスポットとのこと、さて「ブサかわ子」号を停める駐車ロットが確保できるでしょうか? (^o^;A