そんなことから「他にはどんなルートがあるのか」と、iBooksで探したところ、山渓の「湘南ハイク」に行き当たりました。
サンプルコースの中から今回は、源氏山を縦走する「葛原岡・大仏」ルートを選びました。
ガイドでは北側からスタートして南へ抜けるのですけれども、これを南側から歩き始めます。
鎌倉大仏の先にあるハイキングコースの入り口から階段を登ります。
ヒシャブを被った女性を連れた中東の男性が前を歩いていて、彼らのおかげで正しい進路の選択ができました。
最初の分岐点を見落としそうになり、あやうく大仏切通の方へ行く道へ入るところだったのです (^o^;A
要所要所に丁寧な進路表示があり、登山道も隘路ではあるもののよく整備されていますから、本来の自然とは言えないのでしょうが、それでも街中とはまったく違う環境の中へ身を置く新鮮さを感じます。
この日は藤沢から江ノ電を利用して長谷で下車、駅前から県道34号を北へ歩き、大仏がある高徳院前を過ぎて、大仏隧道の手前でコースに入りました。
江ノ電の沿線には、江の島をはじめとして人気アニメの聖地や、たびたびTVドラマの舞台になる駅があり、たくさんの観光客が国内外から訪れます。
出発が遅れて正午近くに江ノ電に乗ったので、車内は通勤電車のような「すし詰め」状態です(カーブでは乗客の重みで電車が倒れないか心配になるほど)
鎌倉市内に住む会社の同僚が「週末になると市外から流入する人や車であふれて、生活に支障が出る」とこぼしていたことを思い出しました。
コロナ禍が収束して観光需要が戻ったことは慶賀すべきものの、一方で「オーバーツーリズム」といえる状況が顕在化していますね。
富士山や屋久島の登山客、石垣島や竹富島など沖縄諸島、白川郷や飛騨高山を訪れる観光客の多さが、観光業にたずさわらない地元住民の生活や周辺の環境に、過剰な負荷を生み出しているようです。
国内旅行客と同時に、円安の効果で訪日外国人が増える中、インターネットやスマホの発達によりGoogle Mapの誘導で、以前では考えられない場所へ旅行客が入り込んで、住宅街を往来するようになりました。
自分自身も「外部から流入した一人」であり、他人のことを言えた義理ではないのですけれど、有休を活用して平日に観光地を訪れ分散化を図ることや、ゴミの持ち帰りなどマナー遵守の徹底を、個人的に心掛けることが大切だとあらためて考えました。
午後の日差しが照りつけるものの、樹々の影が遮ってくれますので大丈夫です。
水分の補給はよく気をつけて、あとで摂取する「5%程度の発酵成分を含んだ炭酸飲料水」を美味しく頂けるように、喉の渇きを調整します (違)
**良い子のみなさんは絶対にマネしないで下さい。
北側から歩いてきたハイカーと次々すれ違います。スニーカーやサンダル履きの人もいて、気軽なハイキングコースであることが分かります。
外国人旅行客と思しきグループや家族連れもたくさん見かけました。
源氏山公園の周りは、昔からの別荘地でもあり、自動車で入ってくるための道路が整備されています。
今のように通勤圏が広がる前は、限られた富裕層が夏冬に滞在する避暑地、あるいは避寒地だったのでしょうね。
このハイキングコースで唯一、眺望が開けているスポット、ちょうど鎌倉駅の周辺から材木座を含む湘南海岸の東側が見えています。
海に突き出しているのは、(ゆきたます憧れの)リビエラ逗子マリーナです。
しばらく別荘地に面した道路を歩いて行きます。開発された当時はまだ木が小さく、別荘からの眺望がもっと広がっていたのだと思いますが、今は樹々が伸びて限られた視界になっているようですね。
ここから先はゆるやかなら下りに変わります。葛原岡神社や源氏山公園はもうすぐです。
[カバー写真]
たまたま立ち寄った酒屋さんで販売していた宮崎の芋焼酎「いその波平」を購入しました。波平さんのアタマを形どったラベルが気に入っています。
若い頃に読んだ「磯野家の謎」によると、波平さんは50代の前半、定年が55歳だった時代には引退間近のサラリーマンだったのですね。
フネさんはいつも和装ですが40代はじめの設定、今なら立派な「アラフォー」世代ですね。
サザエさんが24歳で、フネさんとの年齢が近すぎること、カツオとワカメとは逆に年が離れていることから、サザエさんはフネさんの実子ではなく「波平さんと前妻の子ではないか」との疑いがある由 www
とても美味しい焼酎だったのでゴキケンでたくさん飲み、気持ちよく眠りについたところ、夜中に「髪の毛が頭頂の一本を残して無くなっている夢」を見て、自分の絶叫で目が覚めました。
鏡に向かって、頭頂に一本残った髪の毛を、ドライヤーで大事そうに乾かしている自分の後姿が見えていたのです。
冷たい寝汗がじっとりとカラダを覆い、しばらく肩で荒い呼吸をしていましたが、やにわにベッドから跳ね起き、洗面所で鏡を見て安堵の息を深々と漏らしました σ(^_^;)