ホテルの大浴場で手足を存分に伸ばし、入浴中に乾燥機にかけたジーンズに足を通して、バー利用を予約した「浮木」に向かいます。
ホテルからは歩いてほんの5分ほど、Google Mapの経路検索でスムーズにたどり着けました。水路を流れる軽やかな水音がいかにも涼しげです。
「浮木」は古民家を再生した民泊で、バーを併設しています。民泊の方は部屋貸し料金なので人数がいると割安になりますし、一人でもひと部屋分を支払えば利用できるそうです。
お酒を頂きながら夜の時間を楽しむスタイルで、故にバーがあり、アルコールも充実しています。
カウンター席に落ち着いて、マスターに地元のクラフトビールの銘柄について尋ねたところ、八ヶ岳から名を取った「8 Peaks Brewing」を紹介されたので、まずは一番軽いテイストのMetaを頼みました。
アテの方はカレーセットを貰うことにして、まずはセットの小皿品を先に、カレーは後で締めにするようお願いし快諾を得ました(さすが飲む人間の気持ちを分かっておられますね)
最初の「スパイシーおつまみ (5点盛り)」はそれぞれに工夫が凝らしてあって、とても興味深く頂きました。量もちょうどです。
こちらは砂肝を炒めたプレートですが、調味料など味つけはエジプト風、調理を担当している方は、世界の国々をまわって、カイロに滞在した時に覚えた料理法だそうです。
各地の食材について訊いてみたら、いずれの国もトマトを好んで伝統料理に取り入れている由。
合わせるものとしては、やはり小麦粉からできるインド料理で言うナンや、イタリアンのパスタのような麺類が多く、これは「さもありなん」ですね。エジプトではナイル川の水利を用いて灌漑も行われているのでお米もよく食べられているそうです。
このエジプト風砂肝焼きは、香辛料もよく効いて、たいへん美味しくて、2本目のクラフトビール、Quocoira Aleにもピッタリでした。
締めのカレーは「少なめ」なので安心です、せっかく作ってくれたので、残したくはないですよね。
お酒の方はタンカレーのNo. 10をロックでお願いしたところ、丸氷を削って入れてくれました。カットライムを添えてもらいます。
「どこから来たのか、なにで来たのか」というマスターとカウンター客の定番的なやりとりがあって、地元のバイクライフの話になり、マスターから「ここでは大型二輪は好まれず、車検の無い中型車が中心」と思わぬ実情を聞きました。
曰く「実際に快適なバイクシーズンはGW明けから夏の終わりまでの3-4ヵ月だけなので、車検がある二輪はコスパの点で維持が難しい」そうです。なるほど、たしかにその通りですね。
その意味では、我々は一年中オートバイを楽しめる訳で、有り難いことだと感謝しました。
Wハチは雨や夜露の心配が無い軒下でしばし休憩中、明日の朝には今日の汚れを拭いてやらねば。
クロムメッキのマフラーやカッパーブラウンのホイールは、ツーリング中でもある程度はキレイにしておかないと、雨降り後のドロだらけではみっともないですもんね。
上に見えているのは、御柱祭で用いる太縄です。今回は御柱祭ゆかりのスポットを何ヶ所か予定していたのですが、雨でリスケ、また次回に持ち越しです。
[カバー写真]