先週の3連休、せっかくなので泊まりのツーリングに出たいと思い、今回はWハチと共に房総半島を目指すことにしました。
宿は鴨川から内陸に入った長狭にあるライダーハウス「ぱゆ」さんに決め、ルートはBikeJINの房総半島特集を参考にします。
ライダーハウス「ぱゆ」は里山に囲まれた素敵な宿で、オーナーご夫妻もとても気さくで親切です。
ロケーションも半島のほぼ中央部に位置していますので、ツーリングのルートも組みやすく、神奈川県東部からはアクアラインや東京湾フェリーを利用すれば2-3時間でたどり着けますから、気軽に出かけられる距離感がちょうど良いと思います。
その意味では、伊豆半島は冷川のライダーハウス「Bike Pack」さんとよく似ています。どちらの宿もオーナーご夫妻のホスピタリティが素晴らしく、これからも幾度となくお世話になることでしょう。
「ぱゆ」さんの近くにある大山千枚田を訪ねました。全国の傾斜地に数々の千枚田がありますが、昔の人がわずかな土地もならして平たくし、稲を育て続けた努力には本当に頭が下がる思いです。
田植えや稲刈りの後の風景もきっと美しいでしょうから、季節を選んでまた足を運びたいと思います。
千枚田の後は県道182号線、いわゆる「もみじロード」へ向かいます。世界GPの250cc王者、原田哲也選手が朝練で走ったコースらしく、別名「チャンピオンロード」とも呼ぶそうです。
伊豆半島は東側と西側に、険しい山がそれぞれ南北に通っており、縦方向の道路は複数ありますが、横方向のルートは選択肢が限られています。
それに対し房総半島はなだらかな丘陵が続く形で、どの方角へも道路が開けており、その意味でたいへん便利です。
伊豆にはタイトコーナーを含む不規則な曲がり方のワインディングが多いのですが、こちらは緩やかで大きなカーブが主体なので、また違ったコーナリングの楽しみ方ができますね。
フェリーを利用して神奈川へ戻ることを考えて浜金谷港へ移動しましたが、あいにく一隻が定期メンテでドック入りしており便数が限られていたので、アクアラインで帰ることにして、港内の金山食堂で地魚の刺身定食を頂くことにします。開店前から長い列ができていました。
魚は金目、しまあじ、鰆の炙りと真鯛、それに鮪のたたきといかイクラが付きます。こうゆう場所で味わうお刺身は、やはり新鮮で美味しいですね。
廃校になった小学校を活用した「道の駅 保田小学校」へ立寄りました。
この外観からは校舎とは分かりにくいのですが、一階には教室を使った物販店や飲食店が入っていて、施設内に日帰り湯もあります。
3連休の最終日だったので、たくさんの観光客が訪れ大層にぎわっていました。道の駅化は大成功と言えるでしょう。
二階は耐震補強をした部分を活かした廊下になっていて、黒板や教卓がある教室の中を眺めて懐かしむこともできます。
小学校を道の駅として流用するのは、なかなかのアイデアですね。運動場を駐車場として使い、体育館は地元の食材を販売するマルシェになっています。
立派な校章が掲げられていて、かつて小学校の校舎だった証です。少子化で廃校になったようですから、道の駅化は苦肉の策とも言えましょう。
教室の一部は宿泊施設になっていて、親子連れに人気だそうです。面白そうなので機会があれば一度泊まってみたいものですね。
里山食堂は非常な人気で、一時は60分待ちの札が掛かっていました。施設内をぐるっと回って戻ってきたら、30分待ちに縮まっていたので、せっかくですから何か頂くことにします。
小学校の給食を模した配膳で、一番人気のアジフライ定食をお願いしました。
アジフライと云えば、このエリアには有名な「マルゴ」があります。あのサクサクした食感がイイですよね。
こちらの里山食堂では衣を薄めにして、鯵の身の柔らかさに重きを置いている感じです。
店内には教室の設えがそのまま残されていて、本当に給食を食べているような気分になります。
さて、ツーリングには付き物のグルメも堪能しました。すぐそばの鋸南保田ICから館山道を一路北上し、渋滞が始まる前にアクアラインを通過したいと思います。
湾岸線から大黒JCTを経由して、まだ走ったことがない横浜北西線を利用しましょう。まだ新しい高速ですから走りやすそうで楽しみです。
[カバー写真]
先週半ばまでは、初日は雨なれど3連休の後半は晴れ、との予報でした。ところが日曜は朝から雨降りで、気象庁の雨雲レーダーとにらめっこ、雲が去る時間帯を待ちました。
マチサガは10時過ぎには晴れ間が見られるようになったので、さらに少し待って出発しましたが、保土ヶ谷BPから狩場線に入ると路面が濡れていて、ベイブリッジ上はあいにく小雨の状態です。
アクアラインで一旦トンネルになったものの、千葉県側では本格的な降雨、観光はあきらめてそのまま「ぱゆ」さんを目指すことにします。
君津ICで高速を下り、県道92号「房総スカイライン」では幸い雨が降っていなくて、路面も濡れていませんでしたので、コーナーを少し楽しみつつ鴨川へ向かいました。
昼ヌキで走ってきたので、豪華なマグロの海鮮丼が人気の「まるよ」でランチと思いましたが、もはや昼下がり、一時間以上待つ様子で、やむなく隣のラーメン店「大輪」の暖簾をくぐりました。
房総半島独自のラーメン、竹岡式と勝浦タンタンメンを合わせた「ひと粒で二度美味しい」という一碗、粗挽きした唐辛子がたっぷりとスープに載っています。
店のお兄さんに訊いたところ、自分は辛いのは苦手だが「三辛でも大丈夫」という話だったので四辛をチョイスしたところがこれ、坦々スープの上にラー油がぶ厚い幕を張っていて、箸を入れるのにかなり覚悟が要りました www
5-6枚載っていたチャーシューは味がよく沁みてご飯が進む感じですが、スープがよく絡むちぢれ麺は、唐辛子も一緒に持ち上げるので、恐る恐る口に運びます。
それほど辛さは感じませんでしたけれども、結局は次の朝、またしても個室で苦悶の声を上げる羽目になりました 囧rz
ちょっと不思議に思ったのは、竹岡式勝浦タンタンチャーシューメンを頼んだもののメニューの写真とはかなり印象が違ったこと σ(^_^;)?
ラーメンはスープをこそ味わいたくて、普段は全部飲み干すのですが、今回は念のためにそれを回避して、レンゲに何回かすくう程度に留めました。
赤い色を別にすると美味しいスープだったので、次回は一辛にして、心おきなくスープを楽しむことにしましょう。