「勝ち馬さがして百鬼夜行」ー 次期首相を決める与党総裁選は、4人の候補が乱立する形になり、投票権を持つ与党議員の毎日は、まさにそんなところでしょう。
個人的には、これがラストチャンスになる岸田さんを応援したいと思っています。年齢もさることながら、総裁選で何度も敗れると、政治家としての影響力が衰弱してしまいますよね。
世論調査では国民の人気を集めながら、結果的に議員層からは支持を得られず、敗戦を繰り返し今回はついに出馬断念に追い込まれた石破さんがひとつの例でしょう。
河野さんはまだ若いので、今回を足掛かりに次が本番と思っていたのですが、あにはからんや若手議員からの支持が厚く、本命の一角を占めています。次が絶対にある訳ではないので、父の洋平氏の宿願を是非にも果たしたいところでしょうね。
高市さんは、安倍前首相が第一次政権でのつまずきで失意の時も、雌伏の間にもぶれずに応援を続けたことで、安倍さんのバックアップを受け、なかなか善戦しているようです。
野田さんは今回、ようやく20人の推薦人を獲得して、なんとか土俵に上がりましたが、まぁその成功で満足するべきでしょう (議員票が分散する一因になりそうで、それが総裁選に意外な影響を与える可能性があり、岸田さんは苦々しく思っているかも知れませんね)
与党所属の選良が総裁選後の国政選挙を見据え、乗りたいと思う「勝ち馬」は一体誰でしょうか?
さて、昼と夜の時間がちょうと半々になる今日は幸い快晴に恵まれ、東に伸びる高速道路を西の山へ向かいます。好みの右ルートからは、まだ冠雪前の富士山が鮮明に見えました。
西の山には「勝馬亭」という食事処があり、Z系4気筒の時代には、西の山の湖を形成する外輪山の西側の尾根をたどる空の道を、何本もひたすら往復する「朝練」の帰路、こちらのお料理に舌つづみを打ったものでした。
その後も折があれば訪ね、今日はしばらくぶりに伺いました 。女将さんが、こんな時期にも変わらずお元気で、たいへん安心しました。
お狩場焼き、野鳥のコースです。鴨、鶏、うずら、そしてつくね、野菜は定番の南瓜や茄子、玉ねぎの他、今回は万願寺唐辛子が付きます。お肉は岩塩、胡椒、藻塩をまぶしてあります (写真にはありませんが、女将さん手作りのさつまいもの茎を酢漬けにした付け合わせは、酸味がよく効いた絶品でした)
勝馬亭の近くには、ハイキングコースとして人気の金時山があります。その登山口に山の名前の由来になった童話の「金太郎さん (坂田公時)」を祀った神社がありますので立ち寄りました。健康の神ということですから、疫病退散を念入りにお祈りします。
そこから仙石原のすすきの眺めを楽しんだ後、強羅へと向かう県道へ進みました。途中の美術館へ久しぶりに入りたかったのですが、早朝の仕事で出発が遅れ時間がなく、鑑賞は次の楽しみにしましょう。
このルートは企業の保養所や個人の別荘地がひっそりとたたずむ閑静なエリアを通ります。まだ夏の盛りのような強い陽射しが濃い翳を路面に作り出す、緑深い木立の中をWハチまかせでのんびり駆け、運転手はひたすらマイナスイオンの補給にいそしみました。
途中、強い硫黄のにおいが鼻を突きます。大涌谷とは離れていますし、いずれかの保養所なりが引いている源泉からでしょうか。条件反射で、真っ黒のゆでたまごを思い出しました www
そこかしこに閉鎖した宿泊施設や飲食店を見かけ、とても心が痛みます。噴火の兆候で立入規制が行われ、痛手を被っていたところへ、新型コロナの追い討ちが重なった故でしょう。
強羅の駅前を回りこみ、やがて箱根駅伝の6区に相当する下りへ合流して、湯本の先にある「えれんなごっそ」のカフェでひと休みです。
箱根登山電車ケーキを頂きました。スポンジは底にうすくあり、あとはババロアです。甘さは控えめで助かりました。
明日を休暇にして4連休という方もおられるのでしょう。クルマやバイクは多かったのですが、交通はスムーズでストレスなく走れました。実に有難いことですね (先日のような「一寸刻みの渋滞」は、やっぱり願い下げです)
[カバー写真]