昨日の友人の墓参りに付き合った話の続きです。

 

この友人との出会いは、大学に入学する年の4月3日、入学式のたぶん数日前。大学の中にある寮にサレ夫は入ったんだけど、この友人は、となりの隣の部屋だった。

 

この大学の寮、基本4人部屋で、1年生2名、2年生2名が基本。

 

とは言え、おそらくこの頃、大学キャンバス統合(1.2年と3.4年のキャンパスが分かれているのを統合)の話があったと思うんだけど、それに向けて、この年は、1年生が1名、2年生が2名の3名部屋が基本となっていた。

 

寮費は、月5000円。朝食100円の、夕食も400円くらい、共同トイレ、共同風呂だったし、その友人とは出身地方も一緒だったので、仲良くなった。

その友人の家庭の経済環境が厳しいことも、一緒に授業料免除の申請を提出しに行ったことからも、詳しい事情は知らないが知っていた。

んで、墓参りの後に、生家があるところにも立ち寄ってほしいとのことだったので、立ち寄った。来るのは、高校1年以来とのことだった。

 

生家は主要幹線道路沿いにあった。

生家と家族でやっていた飲食店の建物、そして結構広いその土地は、事業に失敗した当時、競売に掛けられたようだ。

村議会議員もやっていた曾祖父から3代続いた生家。

 

生家はなくなっていたが、飲食店の建物は居抜きで使われていたようで、そのまま残っていた。

 

生家 競売

 

真夏の夕暮れ前に訪れた、遠い昔に住んでいた故郷。

30年以上前の記憶が鮮明によみがえってきたことだろう。

 

すぐ脇に流れる川で魚釣りをしていた40年ほど前の記憶は、言葉には出さずとも、昨日のように思い出されたことだろう。

 

故郷、それは思い出す場所は違えど、誰だって思う気持ちは同じだろう。

 

我が息子の小学校の入学にあわせて買ったマンションは、もう誰も住んでいない。

我が息子は20年後、30年後、40年後のお盆に、何を思い出すのだろうか。

 

お盆は、遠い昔や、今は一緒にはいなくても、家族に思いをはせる、改めて大切な時期だと思いを馳せた夏休みでした。