高松赤十字病院の健康講座〜アレルギー週間〜 | 香川発!ラジオパーソナリティー杉ノ内柚樹のうたとおしゃべりな毎日

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アレルギー週間は過ぎましたが、

ちょうど私の周りに

アレルギーの方が出てきたので、

忘れないためにも書いておきます。



2月18日土曜日
午前中は、高松市コトデン瓦町駅の
瓦町FLAGへ、行ってきました。






高松赤十字病院が地域の皆様に向けて

公開講座として開催している

健康講話十二講

がありました。






最初に、

西村院長先生からのご挨拶があり、


コロナの影響で

しばらく開催ができなかったところ、

久しぶりの開催になったという事でした。



そして2月17日から23日が

アレルギー週間だったのだそうです。



まずは、アトピー性皮膚炎の治療についての

お話しでした。



それぞれの席に、資料と、

ペットボトルのお茶まで配られ、

ありがたいご配慮ですお願い







「進化するアトピー性皮膚炎の治療」

と題して皮膚科副部長の

眞鍋恵子先生のお話でした。







アトピー性皮膚炎の診断基準は、

アトピー素因で、

昔から言われてますが、やはり

遺伝性のあることも多いのだそうです。


また、年齢によって好発部位が変わるんですね。



また鑑別すべき皮膚疾患に、

膠原病がありました。


アトピー性皮膚炎の原因は、最近の研究で、

皮膚バリア機能異常、

アレルギー炎症

かゆみ

この3つの要素が互いに関連しながら

発症することがわかってきたそうです。


そのため治療も三位一体

考えていくことが重要となってきたそうです。



治療の中心は

スキンケア立ち上がる

悪化因子の除去と、保湿が大切だそうです。



日常生活で気をつける事は、


住環境

(布団やシーツ、ぬいぐるみ、

ペットは清潔に、

衣類についた花粉を払い落としてから室内へ)


季節ごとの対策

(汗をかいたら濡れタオルで拭く、

冬の乾燥の際には保湿剤)


衣類

(化学繊維、ウールなどを避ける、

洗濯洗剤は界面活性剤の含有量が少ないものを)


かゆみ対策

(石鹸やシャンプーリンスはしっかり流す

かゆいときには冷たいタオルで冷やす)


また痒み対策の中で、


ストレスをためないように工夫する


と言うこともおっしゃっていました。




このような

命に関わることではないけれど

患者さんにとってどれぐらい

辛いものになっているか…いう

「生活の質」を大きく低下させる要因

があるんですね。



そのようなことを

疾病負荷

(Disease burden)

ディジーズ・バーデン

と言うそうです。


・皮膚症状によるボディーイメージの障害

・かゆみによる集中力低下や睡眠障害

・将来への不安…


このアトピー性皮膚炎によって

損われるものもあると言うことです。


重症・最重症例では、休学・休職を

余儀なくされることもあるそうです。


また、とても興味深い報告に、

アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、

蕁麻疹などかゆみを伴う

アレルギー性皮膚疾患による、

労働者の全般労働障害率は39%、

学生の全般勉学障害率は47%、

日常活動性障害率は42%だそうです。

(香川県出身長崎大の室田先生、

平成25年度厚生労働科学研究による)



また、ドイツの調査によると

アトピー性皮膚炎の治療や、

労働生産性の障害による

経済損失は、年間15〜35億ユーロ

(約2000〜4600億円)

報告されているそうです。(2008)




私の従姉は、30年位前、

塗り薬とかゆみ止めと飲み薬が中心で

治療していたの知っていますが、


2008年には免疫抑制剤が登場し、

どうしても調子が悪くなると短期間内服して

悪化を抑えることができるようになっていて、


2018年には生物化学製剤も登場して、

肌がツルツルになるような

治療が出来るようになり、


そして2020年には

JAK阻害剤(内服)が適応になり、

非常に高い効き目が得られるようになりました。


しかし新規治療法は

いずれにしても、


かなり高価

だそうですぐすん


私はアトピーでは無いですが、

他人事ではない気がします凝視



悪化因子を退け、

アレルゲンの適切な除去をして、

保湿を大切にし、

新規治療もうまく組み合わせながら

ケアをしていかないといけないんですね。




様々な病気って、

いろいろなことが

三位一体になっている気がします。



アレルギーは、ストレスが要因

と言うこともありますし、


花粉症のように後天的に発症する場合もあります。


以前アレルギー診断をしましたが

その時の私には、発見されませんでした。



しかし、常に、

悪化因子を取り込まないように

気をつけたいと思います。









花花花花花花花花花




続いて、

「気管支喘息と

慢性閉塞性肺疾患(COPD)」

と題して、

副院長・呼吸器内科部長の山本晃義先生の

お話でした。







気管支ぜん息については、

大変興味深い分野です。


私自身は喘息では無いですが、

歌が好きな方の中に、

喘息を持っているとおっしゃる方もいます。



昔は喘息の発作で

救急車搬送される方が多かったそうです。



治療には、発作を起こさないために

毎日使用するコントローラーと、

発作治療薬が使われるそうです。


やはり基本はステロイドですね。



また、慢性閉塞性肺疾患は

COPDと言われていて、

特徴としては、

日本人の場合ほとんどが

喫煙により発症するそうです。


患者数は500万人以上と推定されるが、実際は

実際には10分の1程度しか

診断されていないのだそうです。


肺疾患に苦しむ人が身近にいるのですが、

肺疾患といえども

いろんな疾患があるんですね。


先生の話によると

いずれにしても禁煙が大事だと

おっしゃっていました。






それぞれの先生のお話は

大変わかりやすく勉強になりました。



花花花花花花花花


今度は3月11日に

同じく瓦町Flagで開催されるそうです。








毎年3月の第二木曜日は

「世界腎臓デー」なのですね。


①慢性腎臓病について

②腎臓を守るために気をつけること

③持続可能な腎臓に優しい食事


についてお話しされるそうです。



私はお仕事でお伺いできませんが、

気になる方はぜひ行ってみて下さい。




長くなってしまいましたが、

最後までご覧いただきありがとうございます。



アトピー性皮膚炎、

気管支ぜん息、肺疾患…

参考になれば幸いです。