お年玉コンサート。 | 香川発!ラジオパーソナリティー杉ノ内柚樹のうたとおしゃべりな毎日

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大好きなものは、歌と猫と花とおしゃれ…
そして、おしゃべりです♪

こんばんは~!

先日の大阪日帰りは、コンサートが目的で行ってきました。
大阪の堺市って、初めて行ったのかな?

昨年の夏、オペラに出演した時にお世話になった
指揮者の牧村邦彦先生が、
企画から、指揮、ナビゲーターをされている
「お年玉コンサート」というものです。

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今回で8回目だそうですが、会場は満員御礼でした。
テーマを「ウィーン」として、
マッキー先生の(尊敬の気持ち込めてそう呼ばせて頂きます)
学生時代のウィーンでのお話しや、エピソードを交えつつ、
プログラムも流れも、それはそれは趣向を凝らされた
プロフェッショナルの極みのようでありながら、
客席もあれよあれよとという間に引き込まれ、
馴染んでしまうめちゃくちゃ楽しいコンサートでした。
わたしも昨年は初めて自分がプロデュースした
コンサートをしたけれど、
比較するわけじゃなくて、本当に勉強になったし、
何より純粋に客席で楽しめました。
ちょっと学生気分だったな。
マッキー先生以外、出演者の誰ひとり存じ上げなかったけど、
出演者全員の演奏と息が一つになってた。
みんなが違う色の音と声と光で、輝いてた。
これはきっとマッキー先生のお人柄と、空気感だと思う。
客席だからわかった。
チーム作りって本当に大事。
ハーモニーを生み出す音楽は特にそう。
それがお客様に提供するものになるんだから、
そこを個人プレーだけでやっちゃぁ、
バロックパールにもならないもの。
演奏曲はどんなにクラシックを知らない人でも、
どこかで必ず耳にした曲を角度変えて聴かせてくれるし、
後半になると、マニアックとは言え、
プロの何かを感じさせてくれるものがあって、稚拙な言い方だが、
「なんかすごかった!」。

最後の2曲。
マーラーのアダージェットでは私の記憶の扉が開かれた。
アダージェットは映画「ヴェニスに死す」のなかで何度か流れてたけど、私にもちょっとだけヴェネツィアとリド島で体験した
メロドラマみたいな出来事が思い出になってて、
それが自然と思い出された。

歌劇「ばらの騎士」の最終シーンでは、
これも私の勝手な感想だけれど、
3人のそれぞれの感情がメロディーになって歌われるとき、
美しさの分析は止め、
表情と声で感じさせてくれるそれぞれの生き方に、
自分ならどの人生を選ぶだろうって、
ずっと考えていた。
音楽って、歌って、そういう聴き方でもいいんじゃないか。

マッキー先生には、帰りの時にお会いすることができて、
興奮して支離滅裂な感想を言ってしまったけど、
ご理解頂けてたら嬉しい。(笑)



終始心地よく幸せな1年がはじまりそうで、
それは贈り物のようだった。
まさに私にはお年玉。勝手にそう思う。
敷居は低そうに見えて(実際にはそう見えないが)、
実はクオリティが超高い。
だけどマニアックでもあるから、
知らないうちに引きずり込まれるんだよ。
あー、マッキー先生のマジックやん。
好奇心がくすぐられた。
そういう音楽空間ができたら、
もっとお客様を喜ばせてあげられるかもしれない。
ひいては新しいクラシックファンが増えるかもしれないね。
マッキー先生と一緒にコンサートしてみたいな~。
きっとお客様に喜んで頂けそうな気がする。
正直に書いておこ~っと♪
もっと書きたいことあるけど、
今日の所はこのくらいにしておきます。(笑)

私、ちょっと考え方ををチェンジする必要があると思う。

ところで、あれだけの時間を2000円で楽しめちゃうってさ、
どういうことなの?(笑)




トランク今日の言葉トランク



All journeys have secret destinations of which the traveler is unaware.
どんな旅にも旅行者自身も気づいていない秘密の目的があるものである。


たった1日、日帰りでも、
自分が旅と思えば、旅なのだ。
秘密の目的。
それは、時間と場所と、
そこに交わる何かが与えてくれるもの。
だから、動かなければ、気づくはずもない。
体が動かなければ、心は動かない。
心が動かなければ、秘密の目的など
出会えるはずもないから。


明日も佳い日でありますように。

Yuki