大人になって映画「アマデウス」を鑑賞して、

公開時(15歳)とは違った感想を持ったという話の続きです。

 

 

多趣味な父は、

私が10代の前半くらいまではほとんどの趣味を私にも共有してくれていました。

(ものによっては迷惑だったけど・・・)

 

囲碁・将棋・麻雀・登山・音楽・文学・映画等・・・

 

その中で私自身が小さなころから共感できて、

好んで話に付き合っていたのはクラシック音楽と映画と文学あたりでしょうか。

 

映画「アマデウス」の題材になったモーツアルトとサリエリのミステリータッチの確執についても、

私が映画を鑑賞する前に既に父から聞かされていた話の一つです。

 

15歳の時に映画を見た際には、

自分自身でさほどの知識も持ち合わせていなかったので。

 

父から熱心に聞かされていた話が映画化されていたことを、

特に驚くこともなく受け止めいたのですが。

(父のことを読書量も多く比較的博識に感じてたので・・・)

 

今回映画を改めて鑑賞した際に、

私は少し不思議に感じてしまいました。

 

オペラなどを自分で好んで鑑賞するようになり、

いくばくか読書などで自己流の周辺知識を積んでいった中で。

 

サリエリのモーツアルト殺害話というのは、

少なくとも映画公開前にはそこまで一般的な題材というわけではなかったと知りました。

 

(東洋のはずれのごくごく一般的な庶民であった父が、

どこでこの話をインプットしたのだろう?)

 

 

この話の最初の火種となったものは、

前回のブログに書いた19世紀当時の宮廷音楽内での勢力争い的なゴタゴタから出た誹謗躊躇のヨタ話の一つであり。

 

これを元に、

ロシアの作家プーシキンが創作した戯曲が発表され。

 

それがベースとなって、

あちらこちらで舞台化されていくわけですが。

 

よほど海外の舞台やミュージカル業界に精通した人でなくして、

たどり着くような題材なのだろうか・・・

 

 

一般的にこの話が知れわたったのは、

やはりアカデミー賞受賞に至るほどに評価され、

ヒットした1984年の映画によるものだった。

 

ということではないか。

 

そのように感じています。

 

 

当時の私は幼すぎて知る由はないのですが、

父は映画公開のはるか昔からこの話をどこかで見知っており。

 

そのことを娘に度々話していた。

 

 

私の知らない父の側面が、

気になって気になって仕方ありません。

 

 

どこでその知識得て、

何が父の心に刺さって、

娘にその話を熱心にしていたのだろう?

 

 

自分の父親というよりは、

一人の人間として。

 

大いなる興味がわいてしまいます。

 

 

少し古い話ですが母の日に、

デーブ・スペクターさんのxの投稿にこんなのがありました。

 

母の日に振り返る。 

4歳: お母さんは何でも知ってる! 

14歳:お母さんは何もわかってない 

16歳:お母さんなんかいなくてもいい 

18歳:お母さんは古すぎる 

25歳:お母さんに相談しよう!

45歳:お母さんだったらどうするんだろう 

85歳:お母さんに相談したかった

 

今回のテーマでは、

便宜上お父さんです。

 

 

大人になって、

お父さんに相談したかったこと。

 

たくさんあるのです。

 

大人になって思うことは。

 

 

一個人として、

父は魅力的な人であったのではなかろうか?

 

 

映画を見ながらも、

そんな気持ちが湧いてきました。

 

 

語り合うことは叶いませんが・・・

 

 

どこか、

永遠の片思いにも似た心境なのです。

 

 

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■今日のお弁当

 

 

私が料理する姿など父は知らないまま亡くなってるから、

自分でお弁当作ってるなんてビックリしてるかも・・・

 

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