最近では、
いろんな人のゴルドベルグ変奏曲がYouTubeで視聴できるのですが。
今ヘビロテして楽しんでるのが、
ポリーナ・オセチンスカヤさんの、
このなんとも静粛で、
美しいコンサートバージョン。
とてもきれいな女性だし、
ストイックに自分のスタイルを貫く、
凛とした強さを感じさせる大好きなピアニストさんです。
女性らしい繊細な音作りかつ、
男性まさりのダイナミックな演奏が持ち味で。
圧倒的なテクニックをもっているからこそ可能な、
唯一無二な世界観は。
天上の音楽を連想させるバッハと、
とても相性がよくて。
動画の、
コンサートでも炸裂してます。
特に私が、
衝撃を受けたのが第19変奏。
YouTubeの51:10あたりが、
ちょうどその部分かと思いますが。
とても斬新な、
軽快なアレンジ。
この変奏は夫さんも好きで、
私もよく弾いてるんですけど。
オセチンスカヤさんの演奏聴いてから、
なんとか再現しようと試行錯誤して真似てます。
比較的難しくはないこの変奏も、
彼女のように弾くのはやはり無理がある。
もっと深く知識も入れて、
襟を正して向き合わないと。
ってそんな気持ちが芽生えてきます。
バッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会のプログラムに載せられた文章がベースになってる、
鈴木雅明さんの本のタイトルもズバリ
『バッハ、神と人のはざまで』。
完全なる調和。
そんな世界を、
自らの身体から発することができるアーティストが羨ましいです。
いろんな本を同時並行で読んでいるのですが、
こういう格調高い本は自宅の机で、
背筋を伸ばして読むことくらいが
私にできること