「町の弁護士チョ・ドゥルホ」が終わってしまいました。
過去にこのドラマの事を書いた記事①
http://ameblo.jp/yukisanan/entry-12290748374.html
今日は脇を固める中で、
一番悪者だった検事長さんをクローズアップ
ものすごい悪者だったんですよ。
立場を利用して散々悪事を働いていました。
でも最終回・・・
一番光ってたんですよ。
心の内とかが描かれて、
人間性が見えてくると、
哀愁を帯びた一人の人間の善と悪の複雑さ。
そういうとこを渋く演じてました。
悪役なのに、
ちょっと素敵に思えてしまいました。
とてもよくできた脚本なんだと思います。
さらに役者さんも皆さん芸達者。
誰がみても楽しめるドラマといえるでしょう。
基本は桃太郎などに通じる、
完全懲悪の世界ですから、
万人受けするジャンルです。
おまけに主人公は本当にかっこいい。
20回というのも、
韓国ドラマとしては物足りない短さですが、
主演の方のスケジュールの都合でやむを得なかったそうです。
売れっ子さんなんですね。
もちろん納得の大活躍でした。
とにかく喜怒哀楽すべての表現が、
とんでもなく弾けてるんです。
そして前回書いたエリート検事にして、
検事長の息子の役の二枚目さん
父とのことでいつも悩んでいる役でしたが、
苦悩する姿がセクシーでした。
最後に父を起訴するシーンでは、
涙ながらに起訴状を読み上げます。
感動的です。
それと悪もの二人。
一番最初に紹介した検事長と、
もう一人の悪玉悪徳経営者
このあたりのキャラ立ちと、
演技もなかなか見ごたえあり。
悪役でさえも光る。
そういう世界観がうまく脚本にも描かれ、
優れた役者さんが演じてらっしゃって、
上質のドラマになっています。
検事長さんの話に戻ります。
最後検事長は主人公の手によって悪事を暴かれ、
息子の手によって裁かれます。
最後の最後に罪を認めてからが、
魅力炸裂です。
極悪人だったんですけど、
どん尻で本来持っていた、
正義感が目覚めるんです。
調子いいといえる変貌ぶりですが、
なぜかそういう風に感じさせない。
上品に思慮深く仕上がっているんです。
元々この検事長は主人公が検事になったばかりの頃に、
その優秀さを見抜いて一から育てた恩人だったのです。
主人公は言っていました。
「大検上がりの自分はバカにされ、
誰も相手にしてくれなかった。
唯一検事長が手を差し伸べてくれて、
後ろ盾になり育ててくれた。
兄のように慕っていたし、
自分の目標とする人だった」と。
だから「あの時自分に手を差し伸べてくれたお礼に、
今は自分が手を差し伸べたい。
自分に弁護させてくれ」
って言うんです。
でも検事長は断ります。
きちんと罪を償わせてくれ。
すごい悪いことした人なんですけどね。
やっぱり美学は死んでなかった。
ジンと来るんです。
さらに息子とのやりとり。
息子によって裁かれた時。
息子も主人公と同じで、
父を尊敬していました。
元々立派な検事さん。
どこかで歯車が狂ってしまった。
父を起訴する息子の切なさが胸に迫ります。
父は言うんです。
「手加減するな。
きちんと裁いて、
自分を踏み台にして出世しろ」と。
悪事を働いた父を裁くことで、
名声を得るべしという事ですね。
息子は出世なんて興味ないと言いますが、
「お前はまだ世の中がわかっていない」
そう言ってましたね。
優秀にして、
人情味がある検事であった人が、
ある時から出世願望に目覚めていく。
その席に座らないと見えない景色がある・・・
そういう事なんでしょうかね。
ただの悪じゃない。
深みがるあるから、
悪役キャラとは言え魅力的な役だったように思います。
最終回・・・
ウルっときました
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