テレビで放送されたオペラを観ました。
 
マイナーな演目なので私も知らなかったのですが、
思いのほか見ごたえがある作品で、
ポピュラーな演目が面白いとも限らないし、
逆もまたしかりなんだなと思いました。
 
バイエルン国立歌劇場公演
「ラ・ファヴォリータ」(全4幕)
ドニゼッティ 作曲


<出 演>
レオノーラ(アルフォンソ11世の愛人):エリーナ・ガランチャ
フェルナンド:マシュー・ポレンザーニ
アルフォンソ11世(カスティーリャ国王):マリューシュ・クヴィエチェン
バルダッサーレ(サンティアゴ・デ・コンポステーラ修道院長):ミカ・カレス
ドン・ガスパーロ(廷臣):ジョシュア・オーウェン・ミルズ
イネス(レオノーラの侍女):エルザ・ブノワ
 
 
出演者もまあ豪華な布陣です。
主役級お三方は私でも知っている世界的スターです。
 
 
「エリーナ・ガランチャ」の画像検索結果
アップメゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャ
(私が知る限り著明歌手の中では一番お美しいと思います)
 
 
 
 
主役のエリーナ・ガランチャは美貌のメゾ・ソプラノとして高名な方です。
彼女の美しさ、
声の素晴らしさが際立つ大好きな動画があるので貼り付けておきますね。
 
 
 
金髪の女性がガランチャです。
 
アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)とのドリーブのオペラ「ラクメ」の花の二重唱より、
一番有名な部分を抜粋しました。
 
この部分はCMなんかにも使われたりするので、
みなさんどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
 
インドの巫女ラクメが侍女のマリカを呼びとめ、
花が咲き乱れ鳥が歌う小川のほとりで、
美しいジャスミンの花の香と小鳥のさえずりを二重唱で歌いながら、
小舟に乗って川を下ってゆく。
 
もう情景からして夢の世界ですね乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ
 
 
 
 
これぞ乙女の可憐な歌なわけです。
 
 
「ラクメ」はフランスオペラなんですが、
舞台はインドという設定なので、
オリエンタルにして複雑なメロディーラインになっていて、
独特の風情を感じさせます。
 
ちょっとプッチーニにも通じるような異国情緒ですが、
オペラ文化が華やかな当時のヨーロッパでは、
植民地だったり未知の東洋の国に対して人々は独特の憧憬を感じていたようで、
オリエンタルな題材の音楽というのが流行っていたようなのですね。
 
 
プッチーニの蝶々夫人やトゥーランドットなどが有名なんですが、
ビゼーの真珠採り、カルメンもそういった視点、
人々が求めている雰囲気をマーケティングして作られています。
(本場であるイタリアやフランスの視点でいう異国情緒ですね)
 
娯楽の少ない当時はオペラは娯楽の王道ですから、
念入りなマーケティングに基づいた市民感情が反映されています。
 
 
 
”ジャスミンとバラが美しく咲くアーチの下、花咲く岸辺を下りましょう
ゆっくりと漕いで、小鳥の歌う岸辺にゆきましょう
白いジャスミンが私たちを呼んでいます

ラクメ
おいで、マリカ、花をつけた蔦は、もはやその影を聖なる川に落としているわ。
暗く静かな流れはさえずる小鳥の歌に目を覚ますのよ

マリカ
ああ、お嬢様。
今の時間は、あなた様のお顔に微笑が浮かぶ、しあわせの時です。
ラクメ様の閉ざされたままのお心がわずかに開く時ですね!

ラクメ
ジャスミンとバラの厚く群れ咲くアーチ、
花咲く岸辺、清清しい朝、みんな私たちを呼んでいる。
ああ、流れ行く水に乗って、さざめく水面をすべってみましょう
ゆっくりと漕いで、小鳥たちの歌う、岸辺にまいりましょう
繁ったアーチ、白いジャスミンが、そろって私たちを呼んでいる。”
 
 
 
私も白いジャスミンに誘われて、
小鳥のさえずる小川を下りたいです音符音符音符
 
 
「ジャスミン」の画像検索結果
 
でもあまりに美しくて三途の川みたくなっちゃいそうですね叫び叫び
 
 
 

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