先日楽しんできたメトライブビューイング。
実際の舞台を録画したものを、
スクリーンで楽しむというシステムになっています。
 
ライブビューイングならではの特典として、
幕間に出演者等のインタビューが入るのが大きな売りになっています。
 
これのお陰で実際の舞台を見た人でさえ、
改めて映画館に行きたくなるという、
上手い仕組みが出来上がっているのですよ(笑)
 
今回のインタビューで個人的に面白かったのが、
メト総裁のピーター・ゲルブ氏が、
今回の演目の指揮者ジェイムズ・レヴァイン氏と、
主演のプラシド・ドミンゴ氏にインタビューした中でのドミンゴ氏の発言。
 
ドミンゴ氏とレヴァイン氏は共に今のメトを作り上げた中心的な人物です。
 
初めてレヴァイン氏と出会った時のエピソードとして、
指揮者と言う立場に関わらず、
温厚で誰からも愛され、
良好な関係をオケや歌手たちと築くことができるキャラが、
画期的だったと話していました。
 
 
そして、
それまでの指揮者が横暴だったという話を、
具体的にトスカニーニの名前を出して語っていたのです。
 
アルトゥーロ・トスカニーニ(1867~1957)ダウン
 
Toscanini5.jpg
トスカニーニのエピソードはWikipediaでもいくつか紹介されています。
 
アルトゥーロ・トスカニーニとは、
私もさんざん書物等でいろんなエピソードを目にしてきた、
20世紀前半を代表する超偉大な指揮者なんです。
 
オケや歌手に対しての横暴ぶりや、
女性関係、
ナチスとの対立など、
かなり過激な逸話が今でも語りつがれています。
 
指揮者にしろ演奏家にしろ、
昔のスターには豪快で尋常じゃない横暴エピソードが山のようにありますね。
 
音楽の世界に限らず、
ハリウッドだって、 
日本の芸能界にだって、
一芸に秀でた方の困ったエピソードは多いものです。
 
先のメトのインタビューに話は戻りますが、
トスカニーニのような態度は、
今の時代では考えられないという話をドミンゴ氏と、
ゲルブ氏がしていました。
 
何かとコンプライアンスが行き届くようになってきた時代です。
往々にしてスムーズな人間関係が築かれるように、
公共の世界、
職場などは工夫されています。
 
もちろんいくら規則で縛ったところで、
誰にでも優しいなんてことはあり得ないし、
不和が根絶するわけではありません。
 
それでも昔に比べたら、
居心地のいい社会になっているのでしょう。
 
さらに望むことができるのなら、
家庭にもコンプライアンスの意識が浸透するといいですね。
 
虐待、暴言、
どのような理由があったとしても、
力でねじ伏せるのでは解決になりません。
 
ちょっと余談ですがスターといっても、
人格・品格が求められる今、
ジョニー・デップ氏とか江角マキコ氏とか、
若干不思議なキャラは相変わらずいますよね(笑)
 
周りの人間はたまったもんじゃないですよねガーン
 
 

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