負け犬の遠吠えから10年余り。
結婚が難しい時代といわれ、
おひとりさまも市民権を得るようなりましたよね
そうは言っても結婚できないことに悩む女性はいっぱいいます。
婚活ウツなる言葉も聞いたことないでしょうか？
私にも覚えがあります。
44年間独身でしたからね
きちんと税金納めて、
きちんと働いて、
まっとうに生きているのに、
どこか後ろめたい気がする。
世間や会社などでどこか馬鹿にされている気がする。
そんな風に感じてしまうものです。
私の場合特に会社で悲しい気持ちになることが多かったです。
会社には３０代、４０代、５０代、６０代でさえ未婚の女性がいっぱいいました。
それでも虚しい気持の救いにはなりませんでした。
自分も含め未婚であるという事実は、
どこか哀れさを感じさせてしまうものなのだというのは、
悲しいかな避けられないことだと思います。
私の会社でも男性の未婚者といのはあまりいないのに、
行き遅れと称される女性はウジャウジャいました。
男性は入社して早々に皆結婚していきます。
こんな奴が（失礼ですよね）って思える人でもじゃんじゃん結婚していくのです。
その結婚報告のおめでたいムードが行き遅れ女子にとって一番辛い瞬間なのではないでしょうか？
私はそうでした。
結婚ってたくさんいる異性の中から、
たった一人のパートナーを選ぶということですよね
普通生涯を共にするつもりで愛を誓い合いますよね
結婚できないということイコール誰からも選んでもらえないという悲しい現実
男女差別だジェンダーバイアスだのなんだの言ったって、
やっぱり女性は自分は選んでもらうに値しない女なのだと、
受け身で考え、
傷ついてしまうものだと思います。
自分にはそんな魅力がないのだ。
世の中の多くの人は皆持ってるのに
なぜ結婚できないか、
多分ちゃんとした理由なんてないとは思います。
おそらくタイミングだったり、
縁だったり、
そういうことの積み重ねでしかないですよね
でも結婚しているという事実は人の心をとても安定させるように思います。
一人であるということ、
孤独であるといことは人間の精神衛生上あまりよろしくはないですよね。
でも家族がいるから孤独ではないかと問われれば、
どうやらそう単純でもないようなのです。
先日高校時代の友人が電話で言ってました。
家族に囲まれて暮らしていても、
すごく孤独を感じることがある。
人は孤独から逃れることはできない。
ものすごくビックリしました
エリートな旦那様がいて、
専業主婦で、二人のお子さんがいて、
もちろんそんな表面的なデータで人の幸せが計れるものではないのはわかっているけれど、
でも私なんかからすればどうしたって羨ましいような境遇なはずなのに
多少の慰めもあったのかもしれないけれど、
それを差し引いても、まんざら彼女が心にもないようなことを言ったようには思えません
人は皆一人。
夫婦や兄弟や、親子や、親戚や、友達や、職場の仲間や、顔見知りや、
もしかしたらそんな括りは本当はあまり意味がないのかもしれません。
死んでいくときは我が身一つ。
一生懸命貯めたお金でさえ持っていくことはできないのです。
人生の中で多くの人と出会い、
助け合ったり、
傷つけあったり、
いくら濃密な時間を共有したとしても、
悲しいかな瞬間瞬間のことでしかないですよね
できれば幸せな瞬間をたくさん繋げていけたらいいですよね
