まさかこんなに早くブログを更新することになるとは思わなかった。

今回も読書感想文。



沼田まほかる『猫鳴り』

まずは裏表紙に載っているあらすじを。



ようやく授かった子供を流産し、哀しみとともに暮らす中年夫婦のもとに一匹の仔猫が現れた。

モンと名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に対して、不思議な存在感で寄り添う。

まるで、すべてを見透かしているかのように。

そして20年の歳月が過ぎ、モンは最期の日々を迎えていた……。

「死」を厳かに受け入れ、命の限り生きる姿に熱いものがこみあげる。




以上、引用終わり。

あらすじにもあるように、この物語は「生と死」を描いた、残酷で、温かい物語だ。

死はつらいもの。

その死のつらさをまっすぐに描いているせいで、目をそむけたくなる。



それでも読んでしまうのは、圧倒的な描写力によるところが大きいと思う。

情景描写、その人物に寄り添う描写がものすごく上手くて、つらいのに、するする読んでしまう。

死が目の前にありありと浮かんでくるようなシーンも少なからずある。



つらい描写を乗り越えて最後まで読むと、初めて作者の言いたかったことがぼんやりと見えてくる。

「死」はこういうものだ、と押しつけるわけではなく、私はこう思うけどどうですか? というような投げかけられ方で。



この話を読んで、僕はものすごく猫が飼いたくなった。

猫と一緒に、寄り添うように暮らしたいなと。



『猫鳴り』は、残酷さを乗り越えてでも読む価値がある作品だと思います。

オススメ度★★★★
ものすごく久しぶりにブログ更新。
たまにはブログらしく、読んだ小説の感想でも書いてみる。



結構前から気になっていた、吉田修一著、『悪人』文庫版の上・下巻を読んだ。
まずは上巻の裏表紙に書いてあるあらすじをそのまま引用してみる。



九州地方に珍しく雪が降った夜、土木作業員の清水祐一は、携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。

母親に捨てられ、幼くして祖父母に引き取られた。

ヘルス嬢を真剣に好きになり、祖父母の手伝いに明け暮れる日々。

そんな彼を殺人に走らせたものとは、一体何か――。




以上、引用終わり。

読み始める前、このあらすじを読んで、ミステリーかサスペンスだと思っていたのだけれど、そうじゃなかった。

この作品のジャンルをあえていうならば、恋愛もの。

でもそれだけではないので、人間ドラマと表現するのが一番合っていると思う。



人を殺してしまった主人公が出会い系サイトで出会った女性と逃げる話なのだけれど、この作者は、警察に追われるスリルを描いているのではない。

逃げる過程での主人公や恋人、そしてその家族の心情を丁寧に描いている。



ここまでキャラクター、人間を描いた作品は珍しいと思う。

主人公や女性が、なぜ殺したのか、なぜ逃げるという選択をしたのか。

それを様々な人の視点を通して描いている。



人を殺してしまった主人公は悪人。

だけど、本当に主人公は悪人なのか。

本当の悪人は誰なのか。

それを問いかける作品のように感じた。



そして、異様に引き込まれてしまうのもこの物語の特徴だ。

物語の切れ目は多く、「今日はここまで」と思うのだけど、引きが上手くて、どうしても続きを読みたくなってしまう。

さっき調べたら、新聞で連載していた話らしい。

だからこそ、ここまで引き込まれる作品になったのだろう。



小説世界にどっぷり浸りたい人、切ない作品を求めている人にオススメです。

オススメ度★★★★★



普通に真面目に感想を書いてしまった。

まあ仕方ないよね、そんなこともあるよね。

これからもブログはサボリ気味になると思いますけど、ツイッターにはほぼ毎日出現してます。

ツイッターとスカイプのIDは両方「yukiryunosuke」なので、探してみてくださいね。
ここ2週間くらい、ずっと悩んでいたことがありました。
それは、携帯のフリーズです。


例えばiモードを使ってる途中とかに突然止まったり、使ってるときは大丈夫でも、携帯を閉じたらそのまま止まってたり
で、しかも再起動とかしないと、そのまま何時間経っても動かない


一度ひどかったのは、朝目覚ましをかけていたのに、鳴る直前くらいの時間でフリーズしてて、そのまま目覚ましが鳴らなかった、なんてこともありました。


フリーズも日に日に起こりやすくなり、とうとう5分も触るとフリーズ再起動しようとしても30分動かずようやく復活したと思って触ると、1分でまたフリーズ
という、悪夢のような状態にまでなりました。


電話してる途中でフリーズなんていうこともあったので、諦めてドコモショップへ行ってきました。


話を聞くと、携帯がキズだらけすぎて、直すのに5千円かかるとか。
でも、なんか保障サービスに入っていたらしく(記憶にはないけど)、新品の同じ機種、同じ色の携帯が5千円で手に入るということだったので、新品に代えてみました。
しかもドコモポイントが図ったように5千円分あったので、1円も払わず新品に代えられました


新品の携帯、超快適です。
グリーで遊び放題です。
結果的には、新品が手に入ったので、壊れて良かったような気もします。


そんな、普通の話。