花嫁の皆様、花嫁のママさま

 

三連休の今日で終わり。

めちゃめちゃ頑張って、大掃除をしました。

パターンを整理してたら、あれもこれも・・・

おひとりに一型だし、使いまわしをしてないので増えちゃうのです。

 

今日は、ウェディングドレスにデザイナーの名前は必要かどうかを考えてみました。

私がアパレルで働いていたときに、ウェディングドレスデザイナー=ダサいお仕事

というイメージだったのです。

ウェディングドレスのお仕事で独立する!って、言うと呆れられたくらい。

90年代はじめは、ウェディングドレス=ウェディングコスチューム=リース業

という感じだったのかな? 今でもそうだけど・・・

今も大手アパレルは、婚礼衣装は恐くて手をつけないのが常識。

 

そもそも、ブラネのコンセプトは、ママやおばあちゃまの時代からの正統派のクラッシックなお嬢様ドレス。

よそいきのワンピースやコートを作ってくれる街の仕立屋さんが、結婚が決まったお嬢様にお誂えのウェディングドレスをご家族と相談しながらいっしょにつくるイメージ。

 

「ちょっといい舶来モノのレースがあるわよ!

「打ち込みのよい厚地の絹があるわよ! これてお仕立てすると素敵ね!」

そういう会話しながら、お仕立てする街の一点モノの洋品店のイメージ。

洋裁のできるおばあちゃま、お母様からお褒めの言葉が頂けるのが目標のお店。

舞台衣装ではないので、全面にスパンコールをつけてギラギラさせなくて、とにかく

きちんときれいに縫うのが基本。

90年代、DCブランドで育ったブラネおばさん世代は、ギラギラしたド派手なドレスが苦手な花嫁さんもけっこういらした。

「ド派手なドレスは、公開処刑になっちゃう!」と、おっしゃってたし・・・

 

誰がみても清楚でお上品で仕立てのよいドレスが基本で、そうなると素材がシルクしか使えないのです。

洋裁をやっている方はシルクのよさをご存知なはずで、仮縫いも当たり前。

デザイナー名で売っているドレスではないので、とういうところをちゃんと付加価値をつけないとダメなのです。

というか、それ以前に庶民的なブラネおばさんがお嬢様ドレスをつくっているのが矛盾してるけど・・・

 

デザイナー名で売ると、すっごく美人で、御家柄もよく、豪邸に住んでいて、ヴァンサンカンにもガンガン広告をだして、自分自身のパーソナルもPR会社にお願いしてイメージを作ってもらい媒体写真も修整入りで作ったりしなきゃいけない。

そして、プライベートも切り売りしていて、インスタもイケてる写真をださなきゃ!

そういう、セレブデザイナーじゃないと、300万近いお値段はつけると怒られそう。

 

ご近所のプレタポルテの皇室御用達の超~高いウェディングドレス、フォーマル、婦人服を作っているブランドがあるけど、ブラネおばさんがお買い物をする代官山の庶民的なスーパーでデザイナーさんがお買い物をしていて、ちょっとびっくり。

紀伊国屋やナショナルマーケットじゃないし、お手伝いさんがお買い物に行かなのかな?と思っちゃいました。 

セレブデザイナーさんって、そういう目で見ちゃいますもんね。

案外セレブデザイナーさんも大変かもしれません。

そのセレブデザイナーさんの縫製していた職人さんが、ブラネのドレスの縫製を担当してくれています。

 

フランスでお仕事をするようになって、日本のウェディングドレスデザイナーの大御所の先生、そこそこ日本では大御所と呼ばれる先生の名前を出したけど知らないみたい。

あんまり、興味がないみたい。

某タレントドレスをみて爆笑していたので、「彼女はエルメスで沢山お買い物もできるセレブでパリでコレクションしたことがあるよ!」と話たら、目をまんまるにしてあり得ないと

笑ってるし・・・

国が違うと全然好みも違うみたいです。

で、私のつくるドレスを見せると、「レースがカレレースだし、素材がよいね!」とか、フランスレースを使っているのと、レンタルをしていないのが親近感をもってもらえるのだと思います。

シャネル、ディオール、ジバンシーなどのメゾンがたくさんあるフランスだから目が肥えているのは間違いありません。

HANAE MORI コムデギャルソン、三宅一生、ヨウジヤマモト、ケンゾーは、もちろん知ってるみたい。

日本で有名なウェディングドレスのデザイナーのドレスを高額でレンタルしているほうが、不思議みたいなのです。

そもそも、有名といわれる日本のウェディングドレスデザイナーを知らないし、日本という国がどこにあるのかも知らない人もいて、見た目は中国人とかわらなくてアジア人で区別されちゃう。

あと、映画監督の北野武はけっこう有名で、山口組というジャパニーズマフィアがいることを説明をしてあげたら興味津々。

マルセイユのフレンチマフィアとかとは全然ちがうからね!って・・・(笑)

 

そうそう、ウェディングドレスって、お値段がなかなかでていないと思うのです。

ウェディングドレスのお値段がわかるサイトがあって、有名といわれる先生のドレスが286万で記載されててびっくり。素材はシルクサテンみたい。

そのほかにも小物代はかかると思います。

ブラネの主催するモナコのウェディングが100万でできるので、シルクのドレスのオーダーも含めてご両親とみんなで挙式ができちゃう!

サンディカの学校を卒業して、森英恵先生のメゾンが働いていたムッシュがパートナーです。

おじさまだけど、花嫁さんにトレーンをなおしたり、センスのよいブーケをオーダーしてくれるのは、そういうお仕事をしていたからです。

 

ほかのお店の正確なお値段をしらないので、なかなか参考になりました。

たぶん、ここのお店の切り抜きを持ってくる花嫁さんは、完全にミカドシルクと思っているけど、どうみてもポリミカドに間違いがないの。

たぶん、そちらの先生にはポリエステルミカドがどうか、絶対に聞けないと思うのです。

ざっくり、ブラネおばさんがチェックしたところ、ウェディングドレスの21点のうち、シルクサテン、シルクオーガンジー、ミカドシルクは4点あったけど、シルク100%なのか交織なのかは不明。カラードレスも14点あって、2枚だけがシルクサテンみたい。

 

このサイトのコンセプトはいまいちで、ぜんぜん興味をそそらないサイトだけど・・・

お値段と素材名はわかるのが凄い!

このお値段のレンタル代だったら、ブラネおばさんは無名だけど、すごくゴージャスな

ソルティスのビジュー付きレースのお取り寄せをして、オーダーメイドでお誂えできそう。

シャネル、ディーオールが使っているコレクションクラスのレースも使えるわ~。

用尺もガンガン、シルクの生地を使えます。

材料費、工賃がアップすれば、必然的によいものは作れます。

 

 

確かに、イメージは大事ね! 

人は見た目が大事とかいうけど、それもビミョー。

某ドレスのデザイナーさんは、全身シャネルだったりするし・・・

お値引きしてください!なんて、まず言えない雰囲気。

いまいちなマイナーなホテルや式場だったら、相手にしないと思います。

 

前にドレスを配送会社の軽バンで運んでいたの。ドレスが吊るせるし、シワになりにくいので便利。

軽バンでドレスを運んでもドレスの価値が下がるとは思わなかったのです。

そうしたら、某ホテルのポーターが業者さんは裏口から搬入するようにと、めちゃめちゃ怒られたのです。

業者が車寄席に止めるなんて、生意気だって常識がないと叱られちゃった!!!

頭にめちゃめちゃきたので、次も懲りずにベンツで車寄せに乗り込んだら、同じポーターが「お荷物お持ちしましょうか?」だって・・・

某京都の老舗ホテルでも、頂き物の古い毛皮のロングコート(いまどきは着ると恥ずかしい)を京都の冬がめちゃ寒いので着ていただけなのに、丁寧な扱いだったな!

高級ホテルのロビーには詐欺師がいる!ってよく注意されたので、今もいるのは間違いない!!!(笑)

 

先日も、納品で嫌味なことをプランナーさんに言われたけど、ぜんぜん平気!

タクシーで納品に行って、車寄席に車を止めてご指定の場所まで往復するけど、別にお手伝いしてくれなくてもけっこうだわ~。(笑)

提携外の業者ですもん。と開き直っちゃう。

逆に「地下の搬入先のほうからお願いします。」って、タクシーの運転手さんに言う方が面倒。 

 

そうそう、ブランドドレスのつづきのお話

随分前にシンベリンと森先生のドレスをブラネで販売していたのです。

フランス限定販売のドレス。

※プロニプシアも森先生のコラボウェディングドレスを出していました。

プロニプシアのサンプルをシンベリンのデザイナーさんが縫っていた関係で・・・

その後、エミリアというフレンチマリエのブランドをやられています。

 

ブラネで破格値で森先生とのコラボドレスを購入した花嫁さんは超ラッキーだったと思います。

20万くらいで販売したと思います。あの、森先生コラボドレスでフランスでの販売モデルでなかなか手に入らないドレス。

 

 

雅子さまのドレス、すっごく素敵!襟が花びらになっているボレロがお似合い。

 

やっぱり、フレンチマリエの正統派はかわいいな!

カレレースのよさがバッチリ! 

エミリアは双子ちゃんを含めて3姉妹のブランドです。

 

 

エミリアをみてたら、エアリーなカレレースを使った軽いドレスもいいかな!って、思うけど、日本人の好みではないのかな???

20代のときに、わざわざパリ郊外のヌムールまで会いに行ってほんとうによかった!

ウェディング雑誌に記載されている彼女たちの写真を握りしめて、日本から来たを猛烈アピール。(笑)

あれから、30年。お元気で活躍されていて何よりです。

 

おまけ

今朝のGabuちゃん。 

猛烈にニャー、ニャー 私に文句をいっております。

すっかりお兄ちゃん猫になっちゃいました。

2週間前は1700gだったけど、確実に大きくなってます。

 

 

2ヵ月前のガブちゃん 1000g 

 

ブランシュネージュ代官山 松藤ゆきよ