花嫁の皆様、花嫁のママさま

 

先日は、銀座でNHKでインタビューを声かけられたのです。

ガイロク(街録)という番組だったのですが、「人生でどん底だったときは?」という質問。

ブラネおばさん、インタビュー返し。

皆様は、どんなときがどん底なのですか?って、聞いてみると・・・

 

・ 病気

・ リストラ

・ いじめ

・ 借金

・ パワハラ などなど。

 

一応、ブラネおばさんはドレス屋さんなので、嫌なことがあっても気にしないようにします。って、答えておきました。

嫌な気分を引きずると次の花嫁さんに迷惑がかかるので、気持ちを切り替えるようにしようといつも思っています。

自営業なので、リストラはとりあえず回避できてるし、健康は名医のドクターにみてもらっているので大丈夫!

 

ウェディングドレスコーディネーターさんは、お給料がめちゃめちゃ安いし、はっきりいって未来は期待できないお仕事。

求人サイトにバンバンでているのは離職率が激しいからなのです。

とても気立てもよくて、やさしくて可愛いコーディネーターさんがいても、結婚退社、体調不良、メンタルがおかしくなってやめる方がとても多い。

特別な資格はいらないし、下請け仕事ですもんね。

アパレルがブライダルに参入してもすぐにやめちゃうのは、特殊な業界だからだと思います。

 

カラードレスは日本だけの習慣。2枚レンタルすると2倍儲かるしくみ。

海外はホワイトのみです。

白無垢、色内掛け、ウェディングドレス、カラードレス、4回のお色直しの時代もありました。

80年代~バブル時代は、ブライダル業界のピーク!!!

 

 

 

じゃあ、ブラネおばさんはどうして長く続けているの~。って、聞かれると・・・

すっごく嫌なことがあっても、次にとても気立てのいいかわいい花嫁さんが来てくれるので楽しくなっちゃうのです。

 

ブラネおばさんのお店は100万以上のドレスを販売、お仕立しているわけではないし、

普通に女の子が買える金額に設定しています。

その設定金額の中でシルクの生地、フランスレースの輸入、ベールの輸入をしているわけで、仮縫いをしてお誂えしているので利益がめちゃめちゃ少ないのです。

エコノミー料金でシルクのドレスをフルオーダーだから、ファーストクラスの料金のサービスはできないけど・・・

 

プロニプシアパリの本店。

ワンサイズしかおいてないので、あとはサイズオーダー。

サンプルのみしか店頭にはありません。在庫なし。

 

ドレスショップの予約が取れないのは、コーディネーターさん不足だから。

インスタのおかげで記念試着をしている花嫁さんや、何回も同じお店で御試着をされるので、ドレスもコーディネーターさんも疲れてボロボロになるそうなのです。

試着でもドレスがボロボロになっていしまうくらい消耗しやすいのです。

 

ブラネおばさんもお休みしなくて働くのはさすがに無理~。

来年からは小物を無料であげるサービスはやめちゃおうか思案中。

火曜日と水曜日はメールが返信ができないので、御了承くださいね。

どうしても、火曜日と水曜日しかこれない花嫁さんは事前に調整をするので、おしらせください。

 

フランスのプロニプシアのウェディングドレスコーディネーターさんは、日本と仕事時間と量が全然ちがうのです。

 

年配のコーディネーターさんのほうが海外では人気。

若いコーディネーターさんがアシストしながら、リタッチ(お直し)の技術を学びます。

 

来店(結婚式が決まってない場合は試着も相談もできません。)

アポイントありとなしは、時間によって分けられています。

サンプルを数枚試着。おひとりでくるよりもお母様、姉妹、お友達と来るケースが多く、新郎といっしょ、おひとりさまではこないらしいのです。

 

決めるがとても早いフランスの花嫁さん。その日に契約するのがほとんど。

オーダーするドレスの料金をお支払い

オーダーしたドレスが届いてリタッチの調整。 サイズ直し

お小物あわせ

リタッチ(お直し)したドレスとお小物を確認してご自分でお持ち帰り。

3回~4回の来店だそうです。

 

会場日の提携、パッケージがないから明朗会計。

お取り置きというのもなし。

仮予約もなし

納品なし。 発送業務なし。

クリーニングのお預かりなし。

花嫁さんがご自分でアイロンをかけたり、お持ち帰りしてメンテナンス。

それなのに~仕事が多いといっているフランス人のコーディネーターさん。

わたしの働き方やサービスは異常らしいのです。

 

プロニプシアのスケジュール

日曜日は完全お休み。

月曜日は午後14時~

10時~12時までお仕事 12時~14時まで休憩 14時~19時までお仕事。

お昼は2時間休憩

お昼休憩時間に花嫁さんがいらしても、鍵をかけたままだし、電話にもでません。

サービスが悪いと思ったけど、でもコーディネーターさんもお食事をしないとお腹がすくからパフォーマンスが悪くなっちゃいますもん。

 

このくらいのスケジュールとサービス内容のお店がほとんどなのです。

お給料は店長クラスで、1800ユーロ 22万くらいです。

 

お仕事はチームプレイで接客が苦手な子もいるし、縫製が苦手な子もいるので助け合うのそうなのです。

そもそも家族経営のフランチャイズがほとんどなのです。

日本のバイヤーさんとは違っておこさんを連れて海外出張、その様子をブログやインスタに載せるのはありえない行為。

家庭は家庭、仕事は仕事にきっちり分けています。

仕事の時間がタイトで集中してやっているのと、効率がよいのはレンタルをしてないからだと思います。

日本の貸衣衣装店はアイテムが多いからコーディネーターさんは大変!!!

 

プロニプシアのタイムスケジュールで働くと、お昼はゆっくりランチができるし、日曜日は

お友達の結婚式もいけるし、月曜日は遅く出社もできますもん。

 

日本のウェディングコーディネーターさんにも働き方改革が必要だと思います。

ユニクロの店長さんとプロニプシアの店長さんだったら、後者がいいに決まってる。(笑)

ユニクロで働いたら、3時間で脱走しそうな予感。

 

日本ではドレス屋さんは下請け業務だから未来があまりないかもしれないけど、そのなかで楽しいこと、嬉しいことを見つけてお仕事をしています。

ウェディングドレスって、毎日みているけどやっぱり素敵!

 

ブランシュネージュ代官山 松藤ゆきよ