花嫁の皆様、花嫁のママさまへ

 

梅雨だったり、夏日だったり、複雑なお天気!

 

今日は、ウェディングドレスがレンタルをしない理由を書きますね。

 

ブラネで使っているオーダーメイドの生地は、すべてシルクなのです。

日本で縫製をすると工賃の関係から、デコラティブなケーキドレスをつくるとコストがかかるのです。

あと、通販の海外生産で一枚ずつ、サイズを測って注文するオーダーのやり方はリスクが激しいのと、よい工場を押さえることが不可能なのです。

インポートウェディングドレスは中国で縫製をしていることが多いのですが、工場管理がとてもしっかりしていたり、母国で品質管理をしたり、駐在しているスタップもいるので上手にできていると思われます。

プロニプシアパリのドレスがお手頃なのは、たくさん作っているので1枚あたりの生産コストがお安いからなのです。

アジアではブラネだけだけど、フランスは3人に1人が買っているのでポピュラーなドレス。

 

ウェディングドレスのお仕事で一番辛いのは、汚れたドレスをみることなのです。

 

これは、最初の状態に戻らない発展性のない悲しいお仕事なのです。

新品のドレスにアイロンをかけるは、とても大変だけどこれからお嫁にだすドレスと思うと頑張れちゃうのですね。

新品の光沢のあるシルクのドレスが、どんどんきれいになると達成感がでてきます!

アイロンは重労働ではっきりいって疲れるけど、「きれいにするわ!」 って、強い気持ちでやっています。

 

クリーニング屋さんのお仕事は、大変だとつくづく思います。

白洋舎の社長さんが、「人に嫌がる仕事だからこそ、やろう!」 と思って、起業したお話は感動しちゃいました。

 

私の場合、この汚れたドレスをまた次の方が着るとか想像すると、悲しくなるのです。

臭いがついてるし、完璧には白くならないのはわかっているし、風合いもまったく別モノになります。

「お嬢様~。お似合いですわ~。」って、見なかったことにして貸し出しは無理。

自分はよいブランドのお洋服を着るためにドレスを販売するよりも、花嫁さんがよい新品をきてくれたほうが嬉しい気持ちになります。

それは、ドレス屋さんのブライドなのかも。

 

フランスメゾンのディーオールやカルダンで働いていた先輩が、ドレスショップを経営していたけどレンタルはなさっていなかった。

きちんとトワルチェックをされてたし、デザイン画もお渡ししていらした。

理由は、レンタルは嫌いだからの一言。

やっぱり、お仕事に対してのプライド。

男のデザイナーさんのほうがロマンチストで、女のデザイナーさんは現実的だとすごく思ったのです。

私的には、年上の女のデザイナーさんは若いときはとても苦手だった!

あちらもすごく苦手なアシスタントだったと思う。(笑)

男女雇用均等法でバリバリ働いていた先輩は、今思うと恐かった時代。(涙)

 

たぶん、最初にお仕事を教えてくれた男の先生がお洋服LOVEな方だったので、知らないうちにそういう考え方になったのだと思います。

その先生がアンチユニクロなので、一枚もユニクロ製品を買ったことがないですもん。

ユニクロせいで泣いている人はたくさんいる!

 

お花屋さんも大変なお仕事だと思うのです。

店頭でみるのは、きれなお花だけど・・・・

朝も早くで、冬も夏も寒いし、ロスも多くて、そんなに儲からないお仕事。

枯れたお花をみるのは、辛くないかしら???

互助会の結婚式場のお花の担当者さんは、お葬式のお花と結婚式のお花を両方やれる器量があってすごい。気持ちに切り替えが上手なのかな???

昔は、お葬式で使ったお花を結婚式場で使うと聞いたことがあるけど、それはガセネタだと信じたいところ。

互助会って、今の時代にはいらないと思うシステム。ちょっと、ナンセンスな営業方針。

 

代官山ガーデンさんに、花嫁さんから預かった付け届けをお渡しに行きました。

ブラネの花嫁さんは、いい子なのです。

お店を飾るお花を買ったけど・・・・

サービスしてくれすぎて、申し訳ないです。

 

 

このくらいの汚れは当たり前なのです。

逆にハワイ挙式の花嫁さんで、ほとんど汚れていないドレスもあったりして、あら不思議。

ブライズメイドさんたちが、持ってくださったのかな???

 

 

 

いつも、メルカリのクリーニングしてないドレスを買ったり、売ったりしてはダメというのは、気持ちの問題。

白いものは、白いままでいてほしい、ドレス屋のおばさんの願望。

 

5人しか貸しだししないというドレス屋さんは、ブラネおばさんはあやしいと思うのです。

きれいなところだけしか見せないのは、ダメでしょ!(怒)

 

今週もお仮縫を頑張ります! 

あと、ドレスお小物もつくらなきゃ!

ドレスとヴェールとグローブはお揃いのレース。そうするとまとまりがよいのです。

 

ブランシュネージュ代官山 松藤ゆきよ