エガオノダイカ第4話 | Yukirhythm-ユーキリズム-

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エガオノダイカ4話のレビューです。

今回は帝国から王国に舞台が戻ります。

ヨシュアを失った事で心に大きな傷を負ったユウキは部屋に閉じ籠り、レイラ以外面会謝絶の状態が続いていました。

ユウキの状態を尋ねるイザナとハロルドに対して一時のように取り乱す事はなくなったというレイラですが、ユウキの部屋はヨシュアの死にショックを受けたユウキが暴れたため本が散乱するなど荒れ放題となっており、ユウキの顔にいつも笑顔はありませんでした。

一方、戦争の方は相変わらず王国側が苦戦を強いられており、戦況は日に日に悪くなっていました。

これまで戦争に関する一切の情報を知らされて来なかったユウキですが、戦争と世界の現実を知ってしまった以上、逐一レイラから報告を受けます。

大人の身勝手な優しさのせいで世界の現実を知らされず、その結果ヨシュアを失う事になったユウキにも同情の余地はありますが、王女として軍に指示を出さなければなりません。

ユウキはレイラに対してイザナとハロルドに全てを任せると告げると、とにかくこれ以上の死人を出さない事だけをお願いし、自身は戦争への関与を放棄します。

一方、司令室で軍を指揮していたイザナとハロルドは、一向に好転する気配のない戦況を見て、状況を打開するには新型クラルスの投入しかないという意見で双方一致していました。

但し、新型クラルスの投入には王女の了承が必要であり、新型クラルスを人殺しの道具として見ているユウキが許可するとは到底思えません。

余計な被害を出さないためハロルドは領地の放棄をユウキに進言する事にしますが、現在の戦力では民の避難する時間も稼げません。
そのために必要なのが新型クラルス搭載機となる訳ですが、イザナとハロルドは、責任は後から共に負うという事で新型クラルスの投入を独断で決定します。

前々から気になっていたけど、僅か12歳で政治も戦争も、世界の現実も知らない(知らされずに育った)お飾りの王女様で現段階でまだ軍を動かした経験がないから任せるのも手であるとはいえ、前回に続き国の上層部がここまで独断で行動したらある意味謀反ですよね。

ハロルドの進言を受け取ったレイラを介してユウキは、戦況が更に悪化している事と、被害を出さなために領地の放棄が必要である事を告げられます。

レイラから王国が失う領地のリストを受け取りユウキが目を通すと、両親が亡くなったカルダース州にあるリージュの街も含まれていました。
なので、放棄の承認はユウキにとって思い出の地を失う事であり、断腸の思いでそれを承認したユウキの気持ちをレイラも分かっていました。

ここで視点は今回の主役であるレイラに移り、レイラの過去が語られます。

レイラは元々帝国の人間であり、1話で少し語られた新型クラルスを巡って起きた事件の現場に分析官として立ち会っていました。

ここで明かされる新事実としてレイラに娘がいた事にも驚きですが、娘さんが見覚えのあるホログラムアクアリウムを持っているのを見てステラの顔が見えて仕方ないです。(泣きボクロがあるし、ステラもエトワールも星という意味なので偶然にしては出来すぎているけど、まだ分かりませんw)

新型クラルスは王国と帝国が共同で開発しており、ソレイユ国王が両国を称える演説をしている最中にテロリストが現れ、ヨシュアの父とソレイユ国王夫妻は、テロに巻き込まれて命を落とします。
レイラは奇跡的に歩く事が出来るレベルのケガで済み、救急車に乗せられますが、先程までいた場所が大爆発を起こします。

救急車も爆発に巻き込まれますが、レイラは自分の目の前にいた赤ん坊(ユウキ)を庇うため身を乗り出し、ユウキを救った一方で自身は一ヶ月の昏睡状態に陥いります。
ただ、現在レイラが元気であるように一ヶ月という長い時間が掛かったものの意識を取り戻し、何とか一命を取り止めます。

意識を取り戻したレイラの病室にイザナが現れ、今回のテロで死亡したと「思われる」人物のリストを渡され、そこにはレイラの夫と娘の名前がありました。
夫はともかく、娘は生きている気がしてなりませんが、レイラの後に帝国の人間(OPのカットを見るにゲイル?)に保護されていたと考えるのが筋でしょう。

ストーリー的にベタではありますが、レイラが王国に保護された後に生存者を探していた帝国軍(ゲイル?)が瓦礫の下敷きになっていたステラを発見し、足元にあったアクアリウムを持って脱出し、間一髪のところで難を逃れたと予想します。

一方、レイラが昏睡状態になっている間、今回のテロがきっかけとなり王国と帝国は国交が断絶してしまい、帝国の人間であるレイラは帰る家も家族も失い、テロは文字通り彼女から「全て」を奪ってしまいました。

たった5人の小さな分隊に大事な食料プラントを爆破され、挙句新型クラルスまで奪われてしまった件もそうですが、警備班はみんな昼寝でもしてたの?と言いたくなるくらいガバガバなセキュリティは甘すぎですよw(まあ、王国に内通者がいて黒幕としてテロの手引きをしているのであれば別ですが)
そして、テロを起こした連中は何者なのか(新型クラルスはこの世にあってはならないってどういう意味だ?)という謎もありますが、果たしてそれは明らかになるのでしょうか。

話が逸れてしまいましたが、ケガが回復したレイラはイザナからお礼のために呼び出されます。

イザナがレイラに紹介したのは、彼女が身を挺して守ったソレイユ王国の王女、ユウキ・ソレイユでした。

国王夫妻がテロによって亡くなり、唯一の王族となったユウキが無事なのはレイラのお陰であり、イザナは改めてレイラに感謝します。
するとユウキは泣き出し、ヨシュアが懸命にあやしますが一向に泣き止む気配がありません。

「こうなるともう手が付けられないのです」と、誰もユウキを泣き止ませる事が出来ず困っていたイザナですが、ユウキはレイラの顔を見ると泣き止み、更にレイラが抱き上げると笑ってくれます。
17歳くらいの娘がいて現在おいくつですか?と言いたくなりますが、それはおいといて、ユウキが懐いたためかどうかはさておき、レイラは王国に仕える事になり、ユウキの指導係として厳しくも優しく接して来ました。

レイラはユウキの部屋に入ると、これまでヨシュアがやっていたようにユウキを街に連れ出します。
ユウキとしてはこっそり抜け出していたつもりですが、母親代わりのレイラにはお見通しでした。

ユウキは自分が領地を手放した事を両親はどう思うかレイラに尋ねますが、レイラは自身の感情よりも民を優先した事を誇りにお思いになられるでしょうとユウキを励まします。
それを聞いたユウキは立ち直り、王女として国民の避難と領地の最後を見届けるため司令室に向かいます。

ハロルドからヨシュアの事で謝罪を受けるユウキですが、言いたい事を全て抑え、避難状況を確認します。

国民の避難はほぼ無事に終了し、後は撤退するのみとなっていました。

但し、避難が無事に成功したのはイザナとハロルドが独断で新型クラルスを使ったためであり、またも自分に無断で行ったハロルド達の行動にユウキは怒りを示しますが、新型クラルスのお陰で被害を出さずに済んだ事を認め、次回からは自分に報告するよう二人に告げ再度避難状況を確認します。

残された領地の避難も完了し、安堵するユウキですが、カルダース州では義勇軍というかレジスタンスというか、避難を受け入れず帝国と戦うという頭のおかしい残党が残っており、ユウキは彼らを助けようとハロルドに言います。

折角ここまで全て計画通りに進んでいたのに自分から命を捨てに行った馬鹿を助けに向かえば余計な犠牲を出すのみですが、ユウキは戦って欲しいのではなく助けて欲しいとハロルドに頼み、ハロルドも残党の救出のため軍に引き返すよう命じます。
避難した民と一緒に逃げていたにも関わらず速攻で戻って来るという早業に君ら何処にいたの?という疑問を感じざるを得ませんが、王国軍は残党を収容して(素直に収容されるくらいなら最初から逃げろよw)撤退しようとしますが、帝国の追撃を受け壊滅してしまいます。

「私はただ…」と、誰も死なせたくないという純粋な気持ちが更なる犠牲者を出してしまうという結果にユウキな泣き出し、それを見たレイラが優しく抱きしめます。(抱き締めた瞬間にユウキの手袋が消えて素手になったのはBDで修正されるでしょう)

 

人の命に重いも軽いもないし、助けられる可能性があるなら行くべきではありますが、ユウキはリスクを考えていなさすぎでしたね。

人を見捨てる「勇気」も必要だったというのは言い過ぎですが、これを糧にユウキは成長するのでしょうか。

「これが戦争なのです」ともっともな事を宣うハロルドの言葉に反対するつもりはありませんが、誰も死なせたくないと極力戦闘を避けたかったユウキに最初から戦況を報告していれば、領地の割譲はあったかもしれないけど、少なくとも戦争は避けられてヨシュアも多分死ななかった訳で、ユウキは勿論ハロルド達も含め王国に関わる人物全員が見事なまでに悪手を打ち続ていますね。

OPでユウキが指揮を執るカットがありますが、ユウキが指揮官として成長するために必要な失敗だったかもしれないけど、ここからどうやって巻き返すのでしょうね。

まあ、帝国側は物資が不足しているっぽいし、項羽と劉邦でよく見た、戦況を優位に進めながらも兵糧切れで撤退せざるを得ないとか、兵站が伸びに伸びて機能しなくなるとか、相手も何処かでやらかす予感がしてなりません。

ED後のCパートではボロボロになったテウルギアに乗ったユニとルネに更に戦線が突破されたという情報が入りますが、このままソレイユ王国が終わる事はないでしょう。

ジェネラル・ユウキの覚醒を陰ながら期待しております。

次回は再び帝国サイドとなるようですが、あちらでも死者が出ても驚かないし、原作があれば漫画や小説を読んで先を知る事が出来ますが、エガオノダイカは原作のないオリジナルアニメだからこそ何が起きるか分かりません。
リリィ役の長久友紀がTwitterで思い入れのある回とか気になる事を呟いているし、分隊に何が起きるのか?

既に最終回までのサブタイトルが出揃っていますが、完璧帝国サイドの5話はともかく、6話にユウキは出るのかも気になります。
もしかしたら、王国と帝国の両方で話が進むかもしれません。

次回『分隊の一夜』!お楽しみに!