エガオノダイカ第2話 | Yukirhythm-ユーキリズム-

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エガオノダイカ2話のレビューです。

1話の最後で帝国と戦争中である事が明らかになりましたが、今回はヨシュアの過去から始まります。

イングラム家は代々王家の盾として仕えて来た名門であり、ヨシュアの父親は騎士団総長として王国を守り、幼い頃に母親を亡くしたヨシュアを男手一つで育てていました。

しかし、12年前の一件(イザナは何が起きたか詳しく説明していない)でユウキの両親とともに亡くなってしまいます。

王族は国王夫妻の遺児であるユウキだけとなってしまいますが、ヨシュアは3歳の若さでユウキの世話役としてイザナから抜擢され、ユウキの笑顔を守ると誓いました。

そのため、ヨシュアは最前線に赴く事を志願した訳ですが、当然ながら戦争はゲームではありません。

今回の戦場となっているウィスター州北部は帝国側から陸路で唯一攻め入る事の出来る、国土防衛の最重要地点であり、陥落したら戦況が一気に厳しくなります。

勿論、ゲームとは違い負けたら本当に領地を失うし、死んだらゲームから退場などという暢気なものではなく、二度とユウキに会う事は出来ません。

そのユウキは前回のラストで明らかになったように戦況を知らされていません。
また、レイラの話によるとグランディーガ帝国は軍事国家であり、軍のエリートによって支配されている、ソレイユ王国とは全く違う性格を持った国である(騎士道という概念も存在しない)との事で、ユウキはそれも知りませんでした。

レイラの言葉でいう「会談」にしてはドンパチ賑やかにやってますが、ヨシュアは何かがあったら死ぬという恐怖を感じながらも、今回の戦闘では何とか生きて帰ります。

今回はあくまで前哨戦であり、お互いに挨拶程度の戦闘で終わりましたが、ユウキを悲しませないためと言いながら戦争をするのは正しい事なのでしょうか。
傀儡政権のようで違和感を感じます。

その考察はおいといて、ヨシュアが空母に戻るとヴァンキッシュ姉弟の主君であるジラール辺境伯が出迎えてくれます。

援軍として来てくれたハロルドに感謝するジラールですが、戦況は次第に悪化しており、兵力も徐々に削られているなど、厳しい戦いを強いられていました。

事態を重く見たヨシュアは一刻の猶予もないと、切り札として持って来た新型クラルスの投入を進言します。

新型クラルスのスペックに関して詳しくは調べていないし作中でもこれといった説明はされていませんが、どうやらちょっと飛べる(この世界に航空戦力は存在せず、高いところから攻撃出来ると圧倒的に有利になる)ようです。

ある程度の高度に達すると機能停止するようで、完全に空は飛べないものの、取り敢えずそれなりの高さまで飛べる(浮遊出来る)新型クラルスは切り札として申し分ない戦力でした。

しかし、ジラールが明らかに怪しいです。

その夜、久々にヨシュアはユウキに通信し久々の通話を楽しみますが、その裏では明らかに怪しい人達が新型クラルスに何かをしようとしていました。

Bパートでは再びユウキとヨシュアの会話になり、ひまわりが枯れてしまった事をユウキは悲しんでいました。
土が合わないのか、何かしらの理由があるはずですが、ヨシュアは自分の方でも調べてみると話し、最後に「安らかないい夢を」と言い残して通信を切ります。


しかし、このヨシュアの表情といい、素晴らしいまでの死亡フラグですね。

翌日、教育の一貫としてレイラとのチェスに興じるユウキはルールを無視した駒の動きを行い、チェックメイトと無邪気に喜びます。

勿論反則ですが、実際の戦争はチェスのようにルールなどありません。

確かにユウキは頭がいいし、ルールのない戦場で兵を動かす方が性に合っていると僕も思います。

ただ、戦争は前回行った模擬戦のようなゲーム(遊び)とは違います。
戦争をゲーム感覚で捉えているユウキにレイラも釘を刺しますが、ヨシュアとの会話から続く一連の流れがフラグにしか見えず、嫌な予感しかしません。

勿論、王国側も黙ってやられている訳ではなくイザナが停戦の申し入れを打診しますが相手からの返事はなく、事態は更に深刻になっていました。

広大な領土と大所帯を養うため隣国を攻める(三國志みたいだな)のは時間の問題であり、そのため新型クラルスの開発を急がせていたというイザナですが、レイラはそれを奪うために完成を待って攻め込んだのではと推測します。

もっとも、現在の危機的状況でのんびり何故このタイミングで攻めて来たのか考えても意味がありません。

イザナによると帝国側も先行きが明るくない(根拠は不明)ようですが、王国側も作物の収穫量が落ちているようで、王国帝国関係なく星そのものジリ貧である可能性があります。

軍備のみではなく民を飢えさせないためにも新型クラルスが必要だったとの事ですが、ロボットが農作業をするのでしょうか?

色々と気になるところですが、舞台は最前線に戻り、ヨシュア達にハロルドから作戦の説明と指示が伝えられます。

ヨシュア単騎で伏兵の待機地点まで誘き寄せるという危険な作戦にこれまた嫌な予感しかしませんが、何故か悲しそうなユニの顔も気になります。

一進一退の激しい戦闘が続きますが、初めて登場したジラールがポケットに手を入れると、何かのスイッチを押します。

新型クラルスに爆薬を仕込んでいたようですが、作業する工作員を物陰から見ている王国の兵士が映っていました。

新型クラルスを交渉材料に降伏するジラールの思惑は見ての通りあえなく失敗に終わり、ハロルドはジラールを拘束します。

勿論、ジラールも好きで裏切った訳ではなく、戦況を見て帝国には勝てないと判断した事と、自分の領地の民を守る事を最優先にしたためでした。

ジラールの行動を見て正義の反対は別の正義という言葉を思い出しましたが、ジラールの言う通り戦況は厳しく、ハロルドは籠城戦のため全機撤退を命じます。

撤退を行う中で、ユニを助けた際にヨシュアの機体は大きなダメージを受け、ヨシュア自身も腹部にガラスが刺さるなど無事ではありませんでした。

「じゃあなユウキ!」とか「死に損なったか」とか「父さん。見ててくれ……必ず俺、あなたを超えてみせます……!」などと、死亡フラグとしか思えないセリフを連発するヨシュアですが、お前は早く医者に行け。

デレたユニはかわいかったけど、とにかくヨシュアには医者に行けという言葉しか出ませんでした。

同時期、王宮ではユウキの育てているひまわりが芽を出しつつありました。

喜んでヨシュアに連絡しようとするユウキですが、そこにレイラが深刻そうな顔で現れます。

急いでご支度をとか、空母が帰港したとか、嫌な予感しかないのですが、ユウキは久々の外出とヨシュアと会える事が嬉しく、楽しそうな笑顔を浮かべています。

ですが、そんなユウキの目に飛び込んで来たのはボロボロになった騎士団の船であり、戦場となったグラッドの街が陥落した事が告げられます。
騎士団は何とか撤退しましたが、せめてヨシュアは無事であって欲しいと心の中で願っていましたが、残念ながらたった今ヨシュアが亡くなったとハロルドが告げます。

綺麗な顔してるだろ…という有名な言葉の通り綺麗な死に顔でしたが、戦争の現実をようやく理解したユウキは、僕が散々遊んで来た顔芸を披露してEDに入ります。

そして、ED後のCパートではようやく帝国側の人間が登場し、戦死した隊長に代わって隊を率いる事になったゲイルと、もう一人の主人公であるステラが自己紹介をして2話が終わりました。

今回は死亡フラグを立てては折り、そして死ぬというヨシュアに全てを持って行かれましたが、死にそうな雰囲気をこれでもかと漂わせていたものの、こんなに早く死ぬとは思わなかったの本当に予想外でした。

あと、ヨシュアを主人公と呼ぶ声が多かったけど、主人公はユウキとステラであると明言されていたので、確かにヨシュアは1話と2話の主役ではあったけど、主人公ではないので主人公退場という言葉には違和感を感じます。

そして、彼の死によってユウキがどう変わるのか、これかも目が離せませんね。

1話と2話は王国側の話でしたが、次はいよいよ帝国側にスポットが当たるようで、クセの強そうな連中の活躍が楽しみです。



次回『微笑みの戦士』!お楽しみに!