旅のつれづれに | What a wonderful world

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昨日の午後、早めの新幹線に乗って一路大阪へ。と言っても、出張なんだけどね😅

乗り込んでしばらくの間、スマホで与謝野晶子訳の源氏物語を読む。
1000年前のみやこびと。嫉妬や愛憎の世界は現代とさして変わらない。

この1000年、確かに新幹線やスマホみたいな便利な代物を手に入れたけど、何か胸を張って誇れるような、人類の進歩はこれです!みたいなものってあるんだろうか…。

と、脈絡なく考えが拡散して、読書に集中出来なくなったので、ぼんやり外を眺めて過ごすことにした。ちょっとした旅気分。


雨の中、自転車を走らせる人。
真っ直ぐ続く農道、広がる青田。
自分と全く関係ない人々、風景。
映画を愉しむように、飽きることなく傍観する。

あ、以前に住んでいた場所を通過。
今も職場はあって、コロナ禍の中、後輩達の日々の奮闘に思いを馳せる。

山科のトンネルを抜けて急に霧の中へ。
窓面を雨が帯となって、上に下にと流れる。
ゆっくり。川のように。
しばらく景色は見えない。

ローソクを模したという京都タワー。
八条口まで思いのほか距離があるね。

建物の間に点在する寺社仏閣の屋根。
この一帯を手に入れるため、どれだけ多くの人々の血が流れたことか。

天王山付近で薄日が差す。
中断している明智光秀、早く麒麟に会いたい。500年近く経って人物再評価されることもあるんだなあ。
実子秀頼のため、養子の秀次を切腹させた秀吉。結局みんな死んでしまった。
虚しいねぇ…。


ああ、ビルが大きくなってきた。
もうすぐ新大阪だ。

新幹線からの景色はクルクルと変わる。
ゆっくり物思いに耽るようなスピードでないのが少し残念。


今日の仕事を終え、大阪のホテルで、好きな大橋トリオの曲を聴きながら、とりとめもなく日記を綴る。
外では今も雨が強く降っているが、こうしてぼんやり過ごせる幸せを噛みしめる。

相変わらず続く、九州の豪雨。
コロナ禍に自然災害が追い討ちをかける無情。どうか、避難所生活で体調を崩さないよう過ごされて欲しい。