怒りを可視化する大切さ | What a wonderful world

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三宅雪子さんの訃報。
厳寒の東京湾で入水自殺を図られたとのこと。切ないな。
三宅さんのTwitterフォロワーは6万人だそうで、かくいう自分もフォローさせて頂いていた。

最近は弁護士に対する大量懲戒請求事件で、懲戒請求を受けた弁護士の方々を応援されていた。
この事件については、以下の三宅さんご自身が書いた記事に詳しいので、ご興味のある方は是非一読して欲しい。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/253485

概略としては、差別主義者のブログでの呼びかけに応じた多数のネトウヨが、特定の弁護士に対して大量の懲戒請求を行い、弁護士側が不当な懲戒請求に対する損害賠償を求めて提訴、地裁で敗訴も高裁で逆転勝訴したもの。

1000通も懲戒請求が寄せられれば、仕事への影響は勿論のこと、精神的にも相当追い詰められる。このような状況下で、不当な要求に屈せず、提訴に踏み切った弁護士の方々の勇気は賞賛すべきもので、三宅さん達協力者の努力にも頭が下がる。

大きな声や、時に暴力もちらつかせた威嚇・脅迫行為による異論の圧殺は、憲法に保障された言論の自由を脅かすものであり、断じて許されるものではない。

先の事件では、懲戒請求を掛けた輩達が提訴されるに至り、そんなつもりはなかったと恥も外聞もなく哀願したり、問題ツイートを速攻削除したりと醜態を晒した。結局のところ、彼らには深い考えや相手に対する人権意識もない。思慮分別に欠けた行動だったと言わざるを得ない。

懲戒請求を掛けた輩の年代は、50~60歳代が中心と言う。もし弁護士の方々が泣き寝入りしていたら、こういう輩はこの成功体験に勢いづいて、もっと酷い言論封殺に手を貸していたかもしれない。

新年のサンモニで特集していたが、"今の日本で進行しているのは、右傾化ではなく幼児化だ"ということで、本邦の総理を筆頭に言い得て妙である。

伊藤詩織さんやあいちトリエンナーレの津田さんや大村知事、北九州の村上市議など、度重なる嫌がらせや脅迫に対して、声を挙げることの大切さを教えてくれた。

駄目なものは駄目と、子どもにも理解できるよう、ハッキリと怒りを表明する。
不当な暴力に対する怒りの可視化。今後の同種事案に対する予防措置としても大切だ。
そして、声を挙げた勇気ある人々に対する周囲の応援も同じように大切だ。ひとりぼっちにさせないこと。


昨年末の三宅さんのツイートは、最後の挨拶というか、何かを託すような内容となっていた…。三宅さんは亡くなってしまった。その思いは今も生きる我々が繋いでいくしかない。

あらためてご冥福をお祈り致します。