家族をはじめとした周囲の支えもあり、仕事も生活も問題なくこなしている。本当にありがたいことだし、今振り返っても感謝しかない。ありがとうママ😊 いつも感謝してるよ🎵
さて、自分としては、頭蓋内の腫瘍がなくなったことに満足しているし、仮に後年、腫瘍が増大してから手術に臨むことを考えた場合、年齢や体力、仕事との兼ね合いで不安を感じるところもあっただけに、手術を選択したことに後悔はない。
ただ、全く元通りの状態かと言えば、そうではなく、様々な不調もあって、正直なところQOLの低下は否めない。
このブログでは、術後1ヵ月から始まる聴力低下まで、どちらかと言えば手術のプラスの側面を紹介してきたように思うが、同じ病気で悩んでいる方も閲覧されることから、マイナスの側面もしっかり紹介すべきと考え、遅まきながら筆を執ることにした。
術後の聴力低下が始まってから、切除した方の左耳の耳鳴りが意識されるようになった。これは1年経過した今でも変わることなく続いており、良くなることはないと思う。
手術前に耳鳴りは一切感じなかったので、意識され出してしばらくは、何か大声で叫びたい感情に囚われることもあったが、今ではもう慣れたもの。人間諦めが肝心です✋
耳鳴りはキーンという高音なので、低下した聴力と相俟って、会話内容が聞き取れないことがよくある。自分の状態を知らない方と、仕事上で会話する際、結構往生することも多い。一方、自分の声も大きくすると、音割れして不快に聞こえるので、自然小さな声になってしまい、周りに迷惑を掛けることも多々ある😭
つい先日まで、医大の耳鼻科で処方された、内耳の水分を低下させる効果のある漢方薬を飲んでいたのだが、効果が認められないので取り止めとなり、現在飲んでいるのは脳外科で処方されたビタミン剤のメチコバールのみだ。
耳鳴り以外の不調は頭痛。天候が変わる前は顕著だ。おそらく気圧が関係しているのだろう。毎回ロキソニンを頼るほどでもないので、頭痛持ちの方から比べれば何てことない話だが、酷いときはまあそれなりのものがあり、ロキソニンのお出ましとなる💧
それと術痕の痺れは、1年経過した現在もそのままだ。流石に術後よりはましで洗髪も問題ないが、強い力で常にギュッと掴まれている感覚がある。天候の関係で聴力が低下した際は、掴まれる力も増したようになるので、こういう時が少し辛いかな…😫
左顔面も多少動かし辛く、これも良くなっていく気配はない。
自分の場合、聴力低下が始まる前までは、全てが直線的に回復していたのに、聴力低下が始まってから、今までなかった耳鳴り、頭痛、左顔面の強ばりが発生し、それが常態化したということだ。とても残念です😢
あと左前庭神経を切除している関係で、早足までは問題ないが、駆け足は未だに無理。お辞儀をした後も、バランスを保つのに苦労する。混雑時の人とのすれ違いにも慎重さが必要だ。少しでも気が緩めばぶつかってしまいそうになる。
しかし、不調の中で唯一これだけが、鍛えれば治るのではないかという期待がある。何せ術後は目も開けられなかったし、一歩歩くのも精一杯だったわけで、右前庭神経の頑張りに感謝である🙏
他には会話の切り返しが旨く行かなくなった。以前は相手の話に合わせて、スピード感のある切り返しが出来たのだが、適当な言葉がすぐに見つからない感じ。
これは聴力低下によるものなのか、左顔面の強ばりから左目の空間認識力が若干低下したからなのか、原因はよくわからないが、強く意識されることだ。
おそらくこんな話は、脳外科でも耳鼻科でも関係ないから知らん、と一蹴されてしまうだろうが、間違いなく自覚症状としてある。何かうすぼんやりした感じが。
おおよその不調は、連々と書いたとおり。
自分のようにかなり小さな腫瘍でも、手術後には、これだけQOLが低下するケースもあるということだ。勿論何の不調も残らない方もいるかもしれない。
今でも自分は手術を選択して良かったと考えている。しかし、可能性の問題とは言え、以上のようなQOL低下がとても耐えられないと考える方は、経過観察を選択するのも正しい手だろう。
以前に聴神経腫瘍手術のレジェンドにお話をお伺いした時、3人の医者に聞けば3人とも違う答えを言うだろう、と仰っていたことを、今更ながらに強く思い出す。
手術、経過観察、ガンマナイフ。
腫瘍の大きさ、年齢や体力、入院に伴う仕事や家族との兼ね合い。
選択肢が一つだけならこんなに悩むこともない話だが、本当に厄介だ。
良性腫瘍なのでガン保険は出ない。術後は薬処方終えてから5年間は、新しい医療保険にも入れないし😅
思い出せる限り書いてみた。
お医者さんに確認するのが一番だけど、自分の経験上で何かご質問などあれば、可能な限りお答え出来れば、とも考えている。