時間との戦い。
仙台駅内のキオスクにてコレ買いました。
※【スローグッドバイ】 石田衣良
元来読書は嫌いではない。
むしろ好きだと言ってもよいと思う。
学生の頃は時間があれば活字と戯れていた私である。
まぁあの頃は無限にあったたらね、時間。
幸か不幸か通勤の時間が激しく長くなったおかげで、電車に揺られる時間も20分ほどから小1時間くらいに激しく増えた。
今までなら、何にも考えずに ぼけぇ~ っと外を眺めていればそれで済んだ移動時間も、今ではそうも行かなくなった。
小1時間 ぼけぇ~ っとしてる中年サラリーマンじゃ、ちょっと怪し過ぎると自覚アリ。
きれいなOLのねぇさんが、口をあんぐりとあけて寝てる姿をよく見かけるようになったが、『あぁ、お仕事で疲れてるのね、ご苦労さん』なんて優しい気持ちで眺めることもできるが、これがおっさんだと気持ちが悪いのはなんでだろ。
むしろ、おっさんの方が疲れてるんだろうけどね。
座って仮眠など取りながら、体に優しい通勤ライフを満喫できればよいのだが、それもなかなか難しいので、久々に活字と戯れることにした。
とりあえず金も無いので、数年間ダンボールに入れっぱなしになっていた、若かりし頃に読みふけった文庫本から読み直そうとふたを開けたら、激しくかび臭い。
あぁこんなの読んでたなぁ・・・と懐かしく、お堅い感じの純文学?っぽい物語を目で追ったが、活字離れの著しい私には何だか難しい・・・。
若い自分は本当に理解して読んでだのかと、自分を疑いたくなる。
こりゃイカン!ってことで、短編の寄せ集め、しかも恋愛をテーマとしたこの作品に手をのばした。
恋愛小説など好かんのだが、これはなにやら別れをテーマにしてるらしい。
でも すっきりさわやか な別ればかりだ。
共感できる場面も多いが、現実とのギャップも否めない。
けど、持て余した時間を埋めるにはちょうどよいし、心地よい感じだ。
以上。