ジャンクなヤマハのSG再生計画⑫(塗装上塗り) | yukinosukeものづくりのブログ

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3Dプリンターからプラモデルまで、いろいろな製作風景をご紹介していきたいと思います。

 

天気もようやく安定してポカポカした日が続いています。

 

一気に塗装作業を進めたいと思います。

 

塗装に先立ちボーディー全体に

 

木部用プライマーを塗ります。

 

導管止めと密着アップの目的です。

 

その後サンディングシーラーをはけ塗り

 

これは液状のパテのようなもので、乳白色ですが乾燥すれば

 

透明になります。

 

また研磨成分が含まれていますのでおもしろいように削れます。

 

水性と、ラッカーの2種類が有り、上塗りの塗料によって使い分けます。

 

上塗りの塗料が水性ニス等なら、水性を、ラッカーやウレタンの場合は

 

ラッカーを選択します。

 

1回目を塗って削っている様子(空研ぎペーパー400番使用)

 

少し削ってはウエスで拭き取ると、高さが足りない部分が見えてきます。

 

ムリして段差を削ろうとするとあっという間に下地が出てしまいますので

 

足りない部分にサンディングシーラーを塗り更に研磨を繰り返します。

 

全体的に平らになったら、まず裏側から塗りたいと思います。

 

塗装の際には下地となじませる為、必ずごく薄く、捨て吹きから入ります。

 

15分放置の後、本塗りに入ります。

 

今回はラッカーの黒と、ラッカーのクリアにしました。

 

ラッカーは1液性で、ラッカーシンナーが抜けることにより硬化が

 

進みます。

 

完全に硬化するまでは半年もかかると言われています。

 

その間、溶剤が抜け続けるので、その分の体積が減り

 

ぴかぴかに磨いても、つやは日増しに引け気味になります。

 

しかし一旦硬化が完了すると塗膜は非常に堅いので

 

濡れたようなつやを出すことも可能な塗料です。

 

15分間隔を開けて、3回ずつ塗りました。

 

塗った直後は結構つやが出ていますが30分もすれば

 

つやは引けていきます。

 

この状態で2日間放置プレイしました。

 

ボディーの表面と、ヘッド部分は2液性のウレタンクリアーにしました。

 

2液性は主剤と硬化剤の2種類が含まれ、化学反応によって硬化しますので

 

ラッカーのように体積が減りにくい、つまり肉痩せしにくいので

 

厚みのある塗膜になります。

 

プロの方が使うような塗料だと硬化剤の量を調整して

 

数時間で硬化するような使用も可能ですが

 

我々素人が手軽に使えるように缶スプレーは硬化剤を少なめにしてあり

 

硬化には丸1日掛かります。

 

クリアーをかける前にポールピースとブリッジのねじ穴が塗料で埋まらないように

 

古いねじを入れておきます。

 

粘度は結構高めで、多めに吹いても垂れにくくなっているようです。

 

捨て吹きを入れ、4回かけ2日間放置しました。

 

2液性なだけにこの時点でも結構つやが残っています。

 

磨きをかける前に、電気回路部分に導電性の塗料を塗ります。

 

回路を金属の箱に封じ込めてノイズの対策をしようと言う魂胆です。

 

メーカー製のギターでも塗られているものもありますね。

 

もともとピックアップがハムバッキングなのでノイズは出にくい構造なのですが

 

せっかくなので、とことん対策をww

 

使用したのはフリーダムカスタムリサーチの

 

Noise Hell SP-D-01です。

 

テレビのリモコンの接触なんかも治るらしいです。

 

軽くマスキングをして、刷毛で塗ります。

 

乾くとつや消しの黒になり、テスターで確認すると

 

なるほど、キチンと導通します。

 

 

さて、これで全ての塗装工程が終わりました。

 

いやぁーー長かった・・ヽ(;´ω`)ノ

 

途中、ネックを折ると言う冗談のような事件まで起こしましたが

 

何とか形になってきました。

 

次回は磨き作業と部品組み込みに入ります。

 

つづく