福島の旅その2
福島の旅、第2回です。
前回は、福島県の沿岸を北上して、広野町まで行ったところまでを書きました。
今回は、その続きです。
広野町から、少し北上して、楢葉町です。
福島第二原発のある町ですね。
なんだか、複雑な気持ちになる看板が、役場前に立っていました。
下の写真は、役場の近くの建物です。
そして、役場のそばの「ここなら商店街」
。
この日は人通りはなかったけど、復興へむけた動きは、少しずつあるんですよね。
さらに北上して、富岡町に入るところです。
富岡町の町中に、「除染の駅ほっとステーション」
というものがありました。
あとで調べると、除染工事の情報を公開している場所なんですね。
そして、このあと、帰還困難区域に入っていきます。
国道は南北に開通したものの、その両脇は立ち入り禁止になっています。
両脇の道路にはバリケードがはってあります。
道路だけではなく、駐車場、建物の入り口等、車が入っていけるところは、すべてバリケードでふさがれていました。
帰還困難区域になっていなくても、人の気配がない街、建物がつらなっていて、重苦しい空気がただよっていましたが、バリケードでふさがれた街は、それ以上で、息苦しく感じました。
田んぼや畑だったと思われる場所には、いわゆる「雑草」がおいしげり、自然にかえりかけているように感じます。
通常は、草が刈られているであろう場所にも、緑がはえていました。
植物の生命力はすばらしいですが、そこに人の気配がないことが、なんとも…、です。
畑の中に、自動車がひっくりかえったままというところもありました。
とても、写真なんて撮る気にはなれませんでした。
帰宅困難区域をこえると、少しずつ人のいとなみが感じられるようになってきます。
だんだんと、息苦しさがなくなっていきます。
街があらわれ、人通りがあらわれ、ようやく、普通に呼吸ができるようになってきました。
「道の駅 南相馬」
です。
ここは、車も多く、お客さんもたくさんいました。
もともと、人のいない自然の中にいると落ち着くわたしですが、このときばかりは、人や車がたくさんいることに、ほっとしました。
というわけで、その2はここまでです。
次回からは、のーてんきに福島観光です(^-^;)