【小説】神様の御用人/浅葉なつ【感想】 | 今日も心に雪が積もる。~作家志望うつ医師道産子藩士の読書日記~

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北海道旭川育ち、札幌暮らし、医師になって、うつになった、作家になりたいどうでしょう藩士の日記。

浅葉なつさんの小説「神様の御用人」を読みました!

 

 

 

題名の文字に耳としっぽが付いているのがかわいい……(^^)

 

神様の御用人

著者:浅葉なつ

メディアワークス文庫

発行所:株式会社KADOKAWA

2013年12月25日 初版発行

 

 

 

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ライトじゃなくてミドル級?

この本を選んだ理由

本を選ぶ時に思っていたのは

「久し振りにライトノベルを読んでみたいなー」ということ。

 

 

 

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小学生高学年から中学生の頃、2002~2005年頃が僕の読書量のピークでした。

といっても読んでいたのはライトノベルばかり。

(ハヤカワ文庫のSFとかも読んでましたが……)

 

「ブギーポップ」や「キノの旅」「フルメタルパニック」「天国に涙はいらない」「撲殺天使ドクロちゃん」「半分の月がのぼる空」……

まだ流行る前に「涼宮ハルヒの憂鬱」の1巻を読んだり、西尾維新さんの戯言シリーズを読んだりして、衝撃を受けたのを覚えています。

一番好きだったのは「イリヤの空、UFOの夏」でしたね。

 

その後も惰性で流行ったもの「シャナ」「とらドラ!」「狼と香辛料」「バカテス」「インデックス」などを数巻だけ読んでみたりしてましたが……2005年以降は読書自体あまりしなくなってしまいました……

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というわけで、「久し振りにライトノベルを読んでみたいなー」と思い、本屋のライトノベルコーナーへ。

 

「いま一番有名なのはソードアートオンラインかなー」

「流行りは日常系じゃなくて異世界転生かなー」

と色々考えつつも、

 

伊勢神宮に行くことが決まっており、「神社巡り」や「日本神話」に興味を持っていたため、題名やあらすじにひかれ、この「神様の御用人」に決定!

 

 

 

ただ、あとから気付いたんですが、この本、完全にライトノベルというわけではないようなんです……!!

 

「メディアワークス文庫」というレーベル、どうやら「一般文芸」と「ライトノベル」との中間的な本を出版することをコンセプトにしているようです。

 

Wikipediaの「メディアワークス文庫」から引用↓

これまでライトノベルをメインとしてきたAMWの娯楽文庫レーベル「電撃文庫」を読み続けてきた世代が社会に出る年齢になってきた事を受け、それらの世代にも受け入れられるような一般文芸を手がける事に着手、本レーベル文庫の創設となった。前述したライトノベル経験世代にも、そうでない一般文芸読者にも受け入れられる様々なジャンルの作品を取り揃えるように既刊数を積み重ねている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E6%96%87%E5%BA%AB

 

ライトノベルを読んでいた世代が社会に出る年齢になって……まさに自分!(笑)

そしてまんまと選んでしまったのです(笑)

 

実際、表紙と口絵はカラーイラストですが、かわいい女の子がいる訳でもなく(笑)挿絵もありません。

ただ、内容は、青年が主人公のポップでテンポの良いストーリー展開の現代ファンタジー。日本神話・神社についての話なので難しい専門用語も出てきますが、セリフの口調も今風で、文章は「ライト」でバランスが良く、とても読みやすかったです!

 

 

 

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御朱印帳×スマホゲーム

あらすじ

良彦が寺と神社の区別を明確に認識したのは、高校に入ってからのことだった。

という書き出しで物語は始まります。

 

そんな、神様の知識もない、特に取り柄もない、仕事を辞めて実家暮らししているフリーターが、ある日突然「神様の御用人」を命じられます。

「神様の御用人」とは、全国の神様のお願いごとを聞いて回る人間のこと。

「宣之言書」という御朱印帳にも見える冊子に、困っている神様の名前が浮かび上がる。その神様のもとを訪れ、願い事を叶えることができれば、神様から朱印をいただく。

 

冊子を手に様々な神様の様々な願いを叶える。

この本にはそんなストーリーが連作短編形式で4つ入っています。

 

 

 

物語のジャンルとしてはマンガなどの「便利屋」「なんでも屋」といった感じに近い気もしますが……

 

ミッションを順々にこなしていくスタイルは、

最近のスマホゲームの間隔に近い気がしました。

(最近のスマホゲームは、短い空き時間でも楽しく進められるように細かいステージやミッションに分かれていますよね)

 

 

 

そして、冊子を手に神社を巡り朱印をもらうのは、最近話題の御朱印集めに似ています。

 

 

 

テーマは日本の神様であり重たそうですが、スマホゲームや御朱印帳といったトレンドを取り入れ、現在の流行やスタイルに合わせた描き方となっています!

 

 

 

発売されたのは数年前で、現在は7巻まで発売されています。

また、漫画版も発売されています。

 

神社のスマホゲームは権利や許可、宗教が絡むため実現が難しいというのをどこかで聞いたことがありますが……

今後メディアミックスされていく様子が想像できます!

グッズで御朱印帳とかガイドブックとか出してほしいです!(^^)

 

 

 

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優しく楽しく学べる

神様入門書

日本神話や神社・神道に関する難しい単語が出てきますが……

主人公も一般的な日本人と同じレベルの知識。

それに対して神職の友人や、口うるさい神様が色々と教えてくれます。

 

なので予備知識がなくても読者も主人公と一緒に勉強していくことができます!

 

そもそもこの本を選んだ理由が御朱印集めを始めるに際して日本神話や神社について勉強したからだったので、その入門書にはうってつけでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おまけ スパイス

初めてスパイスからスープカレーを作ってみました!

結果、味はイマイチでした!笑

今後も繰り返し繰り返し作って自分好みにできるように研究していきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

幸野つみ