【小説】火花/又吉直樹【感想】 | 今日も心に雪が積もる。~作家志望うつ医師道産子藩士の読書日記~

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北海道旭川育ち、札幌暮らし、医師になって、うつになった、作家になりたいどうでしょう藩士の日記。

又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」

これは、仕事を休み始めた頃、3か月程前に読んだものです。

 

 

 

 

 

 

なぜその時この本を選んだのか。

①読みやすそうだから。

まず最後まで1冊読み切ることが目標だったので、

気力がない時に、取っ付きにくい文体だったり、

小難しい内容のものは読めないし、

400ページとかあるようなものは読めないと思いました。

本屋で冒頭を立ち読みしてみるときれいですんなり入ってくる文で、

本編170ページ程度で、読み切れそうだと思いました。

 

②文芸賞に興味があったから。

芸人が芥川賞を取ったということで、

失礼ですが「本当に面白いのか?」「どんな内容なんだ?」

と思っていました。

いつか文芸賞取りたいです!

 

③そして何より。お笑いが好きだから。又吉さんが好きだから。

 

もう一つおまけに、

もともと文庫本になったら買いたいな~と思っていたから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜいま感想を書くのか。

 

第一に、映画が公開になったから。

菅田将暉も桐谷健太も大好きだから映画も見たいです!

 

第二に、M-1グランプリを見たからです!

 

 

 

 

 

 

 

 

M-1グランプリ2017

M-1グランプリからもすでに2日程経ってしまいましたが、

Twitterに呟くだけでは足りないくらい

色々書きたいことがありすぎて……

 

始めに書いておきますが

SNSで色々な方の意見を見てみても

お笑いには好みがやっぱりありますよねー

順位や番組のシステムに不満がある訳じゃありません!

 

まず、ミキさん!

一番笑いました!

やっぱりあのテンポの速さ、勢い、ボケの連打に弱いですね。

M-1に一番ハマっていた頃、10年前はテンポが速い漫才多かった気がしますね。

ネタ以外にも兄弟の仲の良さとか、人としての魅力にも惹かれるし、

息ぴったりなのも見ていて気持ちがいいです(^^)

がんがん全国区のテレビ出て欲しい!

 

ゆにばーすさん!

ゴッドタンでは見たことがありましたが、

ネタは初めてみました!

女性の相方さんも含めてめちゃくちゃ面白かったです!

最終決戦進んでたら一番笑ってたかもわからない。

引き続きテレ東でいじられて欲しい(笑)

 

さや香さん!

まったく知りませんでしたが、好きなテイストだった!

結成3年目でネタ以外でも堂々と喋っていてすごい!

さわやかな見た目なのに、壊れていく感じが、

大好きなチュートリアル徳井さんを彷彿とさせました。

ネタもわかりやすくて、妻にも好評でした(^^)

人柄がおば様おねえ様お子様にもウケそうですよねー。

来年のM-1にも期待だけど、

それに関係なくがんがんテレビ出て欲しい!

 

そしてとろサーモンさん!

いろんな大変なエピソードも聞いたことあったし、

M-1出ることができるのは最後だというのもあったし、

やっぱり優勝嬉しいです!

すでに忙しいそうですが無理しないでほしいですね(>_<)

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

 

「火花」の話に戻りますが……

大好きな芸人さんの裏側というか、苦労とか、

その先にある「エンディング」が描かれていて、

心に沁みました。

普段テレビやライブという一時的な舞台でネタを披露する芸人が、

人を笑わせるためにどんなことを考えているのか、

その裏側を見ると、切ない気持ちになりました。

自分は八方美人で人に喜んでもらうために自分を作ってきました。

なんとなく親近感を感じたのかもしれません。

でも、多かれ少なかれ誰しも共感できることなのかもしれませんね。

 

ド派手に展開していく訳ではないけど

ストーリーの積み重ねがラストに繋がっていて、

エンターテイメント作品として読めました。

 

 

 

 

 

 

「ツレうつ」には

ツレさんはうつになってバラエティ番組が見られなくなった、

と書いてありました。

 

僕の場合はニュースが見れません。

今も延々と相撲のニュースが流れるのは見ていられない……

 

最初はドラマも辛かったです。

 

かといって何もしていないと楽かというと

頭が勝手に色んなことを考えてしまって気分は沈んでいく。

 

じゃあ旅行に行ったり買い物に行ったりできるかというと

そんなエネルギーもない。

 

そんな状況でも「お笑い」は、

力まず見ることができて頭が空っぽになり、笑顔になれました。

 

自分はやっぱりうつじゃなくてただの甘えなのでは?とも疑ってしまいますが……

人それぞれなんだと信じています……

 

 

 

 

 

物心ついた時からテレビっ子で。

 

小学校高学年の頃にはお笑いにハマって。

 

いつも芸人さんには救われてきたなぁと改めて思いました。

 

とても大変で、でも、ステキなお仕事ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸野つみ