Villa No.14 #72 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。



BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ



第1話→★★★

一覧→◇◇◇

















Side O







可愛すぎた…



俺はベ  ッドに横たわり、ぐったりしたニノを抱き寄せ、髪を撫でながら、先ほどの乱れるニノを思い出してドキドキした。



あんな…キ  ス…ねだるみたいに上目遣いで見つめられたら…



たまんない…



ニノがそんなことするなんて思わなかったから余計…



腕の中のニノはまだ荒い息だ。俺の胸に顔を埋めるようにして、呼吸を整えている。


俺はニノをそっと抱きしめて、髪を撫でながら言った。


「お前さ…日本帰ったら…上目遣い禁止な」


「は?」


「お前の上目遣いは…ダメなんだよな、なんか」


「ふふ…」


ニノは照れたように笑って、俺にしがみついてきた。


「主(ぬし)にパン…やってないね…」


くすくすとニノが笑いながら俺を見上げる。


「そういや、そうだな…」


「最後だし、やんないと」


起き上がろうとするニノをぎゅっと抱きしめる。


「やんなくても…大丈夫。わかってくれてる」


自信たっぷりに言うとニノは噴き出した。


「どういう意味ですか?」


「お前の可愛い声とか聞いて、『ああ…今夜はないな』って察してくれてる」


俺が機嫌よく言うと、ニノは真っ赤になった。


「だって、水上ヴィラの下に住んでんだぜ」


「バレてんの?俺たちのこと」


ニノは頬を染めたまま、面白そうに笑って目を細めた。


「バレてんだろ。珍しいタイプだから」


「…男同士だから?」


「や、ヴィラに来てから、始まったから…」


ニノは一瞬、目を見開いた。でもすぐに、ふふふっ、と俺の好きな笑い方で、照れたように笑った。


「そだね…主(ぬし)もびっくりしてんだろうね」


「あいつら、ここ来てからデキたぞって」


ふふっと、お互い顔を見合わせて笑った。ベ  ッドに横たわったニノの、俺を見つめる瞳が泣き出す直前みたいに、潤んでいるように見える。そんなことにも、愛おしい、という気持ちが湧いて来て、俺はニノを仰向けにすると、その体の上にのしかかった。


「さっき、超可愛かった…」


「なに」


「チュウ…して欲しかったんだろ」


一瞬で真っ赤になるニノの唇を塞ぐ。手首をぎゅっとシーツに縫い止めるように押し付けると最初は  抵  抗  を感じたニノの腕からするりと力が抜けて行く。



あれ…?



なぜか既視感があって俺はゆっくりキ  スしながら少し考えた。ああ…そういや、ニノにキ  スする夢見ちゃったんだっけ…


俺は唇を離した。


「そういやこの前さ、ニノにこんなこと…する夢見ちゃったの」


「へ⁈ 」


俺が言うと、ニノは驚いた表情になった。


「こんなことって…」


「ん…キ  ス…とか」



はあ…なんか中学生みたいだな…



恥ずかしくなってきて、言葉を濁す。顔が熱くなって、ニノを見ると、ニノも再び真っ赤になっていた。


「いつ?」


「いつ?って…割と最近…バーに飲みに行った日かな」


俺が言うと、ニノは一瞬目を見開いた。その後、恥ずかしそうに目を伏せる。


「そ…なん…です…か…」


ニノが一言ずつ言葉を紡ぐたびに、乱れた髪がひょこひょこ動く。ああもう、髪の毛までかわいいなんて、重症すぎる…


「だからなんか…余計嬉しいっつか…」


照れ隠しのために、俺はニノにがばっと覆いかぶさって、もう一度深いキスをした。












Side N






あの時、夢の中で、俺とキスしてたんだ…




俺は大野さんの柔らかな唇を受け止めながら、その事実を噛みしめた。胸の奥がまたドキドキして来て、俺はぎゅっと目を閉じた。



ああ…もう…



なんでこんな気持ち…



こんな歳になって、キスして…



ドキドキしまくってるなんて…



目を開けると、唇を離した大野さんと目があった。



この人だから、だよね…



じっと見つめてくる大野さんの髪をそっと撫でる。



いつか、あの時本当にキ  スしてたんだよって教えてやろ…



慌てて恥ずかしがる大野さんを想像すると、頬が緩んだ。


「何笑ってんだよ」


ちょっと拗ねたように唇を尖らせるから。


ふ、と微笑んで俺から大野さんの唇を塞いだ。ヴィラには、永遠に続くような波の音が、ざざん、ざざんと心地よく響いていた。