Trick or Treat 10 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ




















Side N






「ふふ…お前、やっぱすっげー長くイ  ってた」


気づいた時にはとてつもなく嬉しそうな顔をした大野さんが、横向きに寝て、片手で顔を支えながら俺を見て微笑んでいた。


「あ…はい…」



だって、あんなことされたら、



普通いろいろ、おかしくなる、よね…?



「気持ちよかった?」


「はい…」



…なに聞いてんの、と突っ込む力もない。突っ込まれたからね…って、もう何言ってんの俺…



「あの」


「ん?」


「大野さんは?」


恐る恐る聞いてみる。


「イ  ってるお前にぎゅーってされてイ  った」


んふふっ、と思い出したかのように笑う大野さんに、頰がどんどん熱くなる。


「おいらだって、溜まってたからね」


抱き寄せられながら、その言葉の意味をぼんやりと考えた。


「え…」


「さっきも言ったけど、お前ホントは取材の後、おいらとシたかったんだろ?」


腕の中に子供みたいに抱かれて顔を覗き込まれ、俺はうっすらと汗ばむように感じた。


「だから、あんなおいらが食いつくような動画送ってきたんだろ?」


「ちが…」


あなたの時間を少し俺に割いてほしかっただけ。俺があなたのことを考えてるってわかってほしかっただけ。


そして、あわよくば、俺があなたのことを考えるみたいに俺のことを考えてほしかっただけ。


「ちがわねぇよ」


ふふ…と笑って大野さんは顔を落として俺に口付けた。


「おんなじだろ。おいらとちゃんと会ったり話したりしたかったんだろ?最近忙しかったし」


「…うん」



そう…だね、同じ、同じだね。



実際、俺は今日この人に触れたかった。名前を呼んで、こんな風に、くちづけしたかった。



「また送ってくる?」


「もうしません…責任とらされるから」


ぷいっと顔を背けると大野さんはふふ、と笑ったみたいだった。


「送ってよ」


「なんで」


「お前の送ってくるやつ、マジで面白いもん」


ふ、と微笑む大野さんの笑顔に嬉しくてたまらなくなる。



そんなの当たり前じゃん。



誰が選んでると思ってんの。


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緩む口元を引き締めながら、そう軽口を叩こうと思ったのに、にこにこ笑う大野さんを前にしたら、俺は思わず「わかった」とつぶやいていた。大野さんはそんな俺を見て、とても満足そうに微笑んだ。










…fin.