ちょっと真面目でほんのりおしゃれ | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


智くん、お誕生日おめでとう〜‼︎


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私がお茶の間嵐ファンからアラシックになったきっかけは、智くんの歌とダンスでした(*´ー`*)


ギャップ萌えしがちな自分には、智くんの、芸能人らしからぬ一般人みたいな感覚や言葉と、舞台で見せるキレイな歌声とキレのあるダンスのギャップがたまらんのです♡


智くんの36歳の一年が、充実した素敵な一年になりますように








で、


昨日、「お誕生日当日も至極普通の更新模様」って書いたんですが…


やっぱりお誕生日っぽいもの書こうかな?と思って書きました。

超オーソドックスですが(/ω\)



よろしければ、読んでやって下さいまし(^-^)/





















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Side O








「で、何が欲しいの、誕生日」


VSの収録後、控室に戻る途中、隣を歩くニノが俺に聞いた。


「ん…」


「やっぱ、何か、使えるもんがいいの?」


答えに迷っていると、さっきの会話を思い出したのか、ニノが聞いてくれた。


「そうだな…そういう感じかな」


「何でも言っていいんですよ?誕生日だし」


ニノが小首を傾げるようにして俺の顔を覗き込んだ。柔らかな前髪が俺の目の前で揺れている。





何でも言っていいとか、



無邪気に言うんじゃねえよ…





俺はニノに気づかれないようにため息をついた。





欲しいのは






お前、




とか、言ってもいいのかよ…






「だから、なんかおしゃれなの。でも真面目なやつ」


「ふーん」


俺が言うと、ニノは考え込むような顔つきになった。


「何がいいのかなぁ。そんなのある?」


「何かいいやつにしてよ」


「じゃ、もうちょっと絞ってよ」


ニノが軽くむくれたような顔つきで、俺を見る。長い時間スタジオで撮影していたというのに、ニノの顔には疲れの色は見えず、すべすべして触  り心地もよさそうに見えた。衣装の短パンや、シャツから伸びた手足の白もなま  めかしい。



ぎゅってしてぇ…



「最近寒いから…なんかあったかいのとか」


「なんだろ、乾燥機とか?床暖とか?」


「デカすぎじゃね?」


控室のドアを開ける。

ニノは着替えを荷物から出しながら、話し続けた。


「したら、湯たんぽとか?」


「んー、まあそういうの」


「ふふっ…何だそりゃ、本格的にじいさんだな」


ニノは顔をのけぞらせてころころ笑う。白い首  筋のラインがきれいだな、と思った。



そういえば、他の3人は、取材と打ち合わせが残ってたんだっけ…



ふたりきりだ、と思った。



ちょっと…言ってみよっかな…



珍しく、そんな考えが頭に浮かんだ。


「…っとに何でも言っていいの?」


ソファに座った俺が、ニノを見上げて言うと、ニノはにこっと笑った。


「何?何でも言いなさいよ、好きなの」


「ん……おいらこと、嫌いになんない?」


恐る恐る聞くと、ニノはくすっと笑った。


「ふふっ、今更そんなことあるわけないじゃん」


いたずらっぽい瞳は、子犬みたいに褐色に濡  れている。俺はニノの手首を引っ張って、ソファに座った自分の  体  の上に抱  き寄せた。


「な…」


「こういうの、欲しい」


俺に抱  きつく形になったニノは、俺のひ  ざの上に横向きで座ったまま俺の方を振り向いた。



ニノの反応が、
「は?何言ってんの?」って感じだったら、




「冗談だよ」


っておちゃらけて、


終わろうと、思ってた。






でも、





だけど、






振り向いたニノの顔は真っ赤で、


耳も真っ赤で






だから…





俺は思わずニノを胸  に抱  き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。


「あの…大野さ…」


「こういうの…ってか、これが…欲しい…」


ニノは俺の腕の中で顔を上げた。唇を引き結んでいるけれど、瞳は潤んでいて、どきりとする。



やばい
 


止まんない



指先が勝手に動いて、ニノの唇に触れた。


「これも…欲しかった…」


ニノの目元が赤く染まって、眉がきゅっと寄る。


「おしゃれ…だから?」


ニノの声はかすれていた。


まるで、吐息みたいに。


「そう…」



ダメだ、俺の声も…かすれてる…



「それに…真面目、だしね…」


ニノはいたずらっぽく小さく笑うと、俺に顔を近づけた。俺はその頰に手を触れさせる。


「あったけー…し…」


ニノは、自分の頰に触れている俺の手にそっと自分の手を重ねた。



ニノの手も、あったけー…



「バカだな…」


もうほとんど吐息みたいなニノの声が、俺の胸  の奥を揺らす。


「言ってくれれば、あげたのに」


次の瞬間、ニノの唇がそっと、俺のに重なった。どちらからともなく唇  を薄く開けると、すぐに深い口  づけに変わってゆく。唇は  温かく、柔らかく絡む熱は燃えるようだ。





そう、




おいら、








 
ずっと欲しかった












ニノのことが



ずっと、欲しかったんだ…







「26日…空いてたり…する?」


唇を離して俺が聞くと、ニノは一瞬だけ驚いたように目を見開いたけれど、すぐに微笑んで「たぶん」と短く答えた。


「おいらん家…来る?…その、空気…キレイだから…お前の…空気清浄機のおかげで…」


俺がポツリポツリ言うとニノはふき出した。


「ふふっ…さすが、おしゃれな誘い方ですね」


ニノは目を細めて微笑むと、また俺に唇を寄せてきた。











…fin.