小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ 16 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side N







「決定的瞬間、撮りましたよー♪」


「うわ、お前ら…」


そこには、酔っ払った知念と涼介と有岡が立っていた。知念は酔っ払った人特有のスローモーな動きをしながら、スマホを満足そうに眺めた。


「ふふっ、一大スキャンダル撮っちゃいました」


「困るんだよなあ…拡散されたら」


俺が冗談めいた調子で呟いて、眉をひそめて片目をつぶり、知念を軽く睨むと、知念はけらけらと笑った。


「あ、こいつ、LINEに添付してます」


有岡が自分のスマホ画面を見て笑った。


「え、LINEって?」


マルが焦ったようにソファから立ち上がると、涼介が、「安心してください」って言いながら、マルをソファにまた座らせようとする。


「おまっ…とにかく明るい涼介さんかっ」


「あははっ…大丈夫です、うちのグループで作ってるLINEグループです」


「もう…あんまり拡散させやんといてや…ニノとこっそりラブラブしてたんやから」


「マルさん…それリアルガチなやつっすー」


けらけらと笑いながらも、3人は最後にきっちりとお辞儀して、店員さんに席へと案内してもらいに入口へ戻って行った。


「あー、ほんまやかましい奴らやねんから…」


「ふふっ…マルんとこより人数多いから、大変そうだよね」


2人でソファに座りなおして、マルははたと何かに気づいたように俺を見つめた。


「ぎゅっとしてたのに、途中になってしもた」


「ふふっ…お兄さん、結構長い間抱きしめられてたような気がしますよ、私は」


俺が笑いながら言うと、マルは少し考えた後、ニヤリと笑って言った。


「一回っていうたけど…今のは一回ちゃうな。半分くらいやったから…残り半分は、また今度にしとく」


「さっき『何回もしたらあかん』って自分で言ってたじゃん」


俺が苦笑しながら呟くと、マルも苦笑いを浮かべて鼻の頭をかいた。


「そう言うたかいな?」


「言った」


マルは俺から目を逸らして、ふふっと笑った後、なぜか照れたような顔になって俺の方を向いた。


「俺も…長期戦で行くわ」



『も』ですか…



恋煩いこじらせ集団だな…うちの事務所の人間は…