Side O
ぴ ちゃ…、く ちゅ … って くぐもった 水 音 が 触 れ あ ってる 唇 から 漏 れ 続ける。ニノの 身 体 に は もう 変 化 の 兆しが見えた。もどかしそうに 体 を 揺 ら す。
あぁ、もう、
可愛い…
たまんないよ…
なんで、俺 と キ ス し た だけで、こんなんなっちゃうんだよ…
キレイな 白い 肌 を 覆 っ てた T シャツを た く し あげて、風呂上りの 熱 い 身 体 の あちこちに ゆっくりと 何 度 も 唇 を 落とす。
「ん…あ…おぉのさん…」
ニノが 吐 息 ま じ りにかすかな声をあげる。
ニノは 俺の 右 手 と 自分の 左 手 を か ら めて、もう片方 の 手 で 俺の二の 腕 にずっと 触 れ て いた。身を下へ下げようとすると、ぎゅっと力を込めて 二の腕をつ か む。それがまるで、離れたくないって言ってるみたいに感じて、俺は顔を上げた。
ニノがそんな俺に気づいて視線を合わせる。
いつもみたいに、頰が上気して、耳 がピンク色に染まっている。だけど、潤 ん だ 瞳は 泣 いて いるようにみえた。
俺は彼を安心させるように、顔を近づけて、キ ス をした。
「今日は甘えんぼだな、お前。なんかあった?」
ニノはかすかに首を振りながら微笑んだ。
「今日会えると思ってなかったから…嬉しくてさ…」
その微笑みはすごく優しくて、俺はたまらなくなってもう一度ニノをぎゅっと抱きしめた。