瓢箪から駒、甚平から愛 4 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

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嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。

Side S





『買っちゃったんだけど。

翔さんのせいだから責任とってよ』





収録を終えて携帯を見たら、ニノからのメールを受信していて、俺はニヤニヤしてしまった。



買っとる買っとる。



あとは智くんにメールだな。



携帯を取り出し、いそいそと智くんにメールする。



『にのみさん、甚平げっとした模様』



後は、智くん次第だな…。







Side O



家に着いたところで、翔くんからメールがきた。



翔くん、すげぇな…。結局買わせてる。



翔くんにメールを打ったあと、ニノに電話しようとして、番号を表示させる。



なんて言やぁいいんだろ。



…ま、いっか。とりあえずかけよう。



俺はかけ慣れた番号をタップした。



「ハイ、どした?」



車が走る音がする。帰りの車内にいるようだ。



「あ、…えっと」



「ん?」



「買ったんだって」



やはりなんて言っていいかわからず、そのまま問いかけてみる。



「…っなんでもう知ってんの?って翔さんか。…ふふ、そう、買っちゃったよ」



ニノが笑っているのでほっとした。



「リーダー、絵描きたいんでしょ?」



「あー…っと、…うん、そう。描いてみたくて」



やばい。そんなこと言ってったってすっかり忘れてた…。



「えーっと、どうする?」



「どうするって?」



「だから、絵描くんでしょ?俺がモデルでいいの?」



「そりゃもちろん」



もう一度、甚平着たニノを見たい。



「じゃあ、どうする?どこで描くの?」



「えっと…」



思わず言いよどむ。



画材はもちろん俺ん家にあるから俺ん家にきてもらうのが自然だけど…。



俺ん家にニノが居るのを想像すると、ずっと平静でいられるか、不安になってくる。



ましてやあの甚平着てた日には…



何かよからぬことをしてしまうんじゃないかって思ってしまう。



何もせずに帰すなんて…



「自信ねぇんだよな…」



「へ?なんの?」



「いや、えっと…今のは独り言」



「ふふ…どしたの?なんか今日大野さん変」



「変じゃねーわ。…画材持ってくから、ニノん家行っていい?」



ニノん家に行っても話は同じ気がしたが、まだ人の家の方が自制出来る気がした。何かしたくなっちゃっても自分が帰ればいいわけだし…。



「いいよ。ってやっぱ大野さんの家には入れないんだ」



ニノが残念そうに呟くから、やっぱり俺ん家くる?ってすごく言いたくなる。



けど、やっぱり、自信ねーから…



「今すんげえ散らかってるからさ。今日って大丈夫?」



時間はまだ20時だった。



「いーよ。待ってる。俺の帰る時間みてね。なんかつまみ買ってきて」



ニノが、待ってる、と言う響きが心地いい。



「うん、じゃあ、あとで」



やばい。テンション上がってきた…。