もう30年くらい前に、代々京都にお住いの方にお会いする機会がありました。
確か、13:00過ぎにそのお宅にお邪魔するということになり…
東京のお土産を準備して、失礼のないような洋服も選び…
なぜか相手の方が「京都」というだけで、何となく背筋が伸びる感じがします。
今でもそうですが…お公家さんの佇まいが浮かんでしまうのですwww
ご挨拶をして他愛の無い話をして2時間余りが過ぎました。
その間、お相手の方にも、そのお宅の方々にも、「観察されているな~」という視線を感じながら…多分、それは自分の緊張からくる感覚だったと思うのですが…www
そして15:00を回ったころに「ぶぶ漬けでもいかがどす?」と…
当時は何も知らずに「え?今 お茶漬け?」…不思議に思いました。
しかも、お家の方が作っている気配もなく…私もお腹は空いてなかったので…
「いえ、そろそろ失礼いたします」と。
でも、それから3回「いかがどす?」と。
丁重に「失礼する」を繰り返し、最後に「そうどすか~」となりました。
今であれば「キタ~!ぶぶ漬け!」と思ったでしょう。
ぶぶ漬けが出たら、「そろそろ帰ってね」のサインだと…当時は知らず…
ただ!京都の方に聞くと、ただ帰ってねのサインでは無い!ということなんです。
「楽しい時間を過ごしました」という意味が込められていて、お客様が良い気持ちで帰れるような”心遣い”だということです。
なんと!素敵な心遣い!!
武士や商業で栄えた街では、ちょっと無い発想ですよね?
暗に言う、そして相手への心遣い、特に京都には学ぶところがたくさんあります。
こちらも「無粋」にならないようにしたいとも思います。
でも、当時の件は、お腹が空いていなくて良かった~!
「嬉しいです。いただきます!」なんて言っていたら…
多分、作ってくださったんでしょうけど(-_-;) その後どうなっていたか…こわっ!!
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