今年、山形県天童市へふるさと納税をした。


返礼品が米油だったからだ。

 


 

 

 

 

 

その天童市から、ワンストップ特例の書類が届いた。

 

A4の大きな封筒で届いたから何事かと思ったら、こんな可愛いらしいパンフレットが同封されていた。

 

 
 

 

 

 

「3月のライオン」でお馴染みの漫画家、羽海野チカ先生が、天童市のためにイラストを書き下ろされたものらしい。

 

これはじっくり見たくなるパンフだ…!

 

 

 

表紙下部にこんなマークが入っている通り、

 

 

 

 
天童市は「将棋駒の生産量日本一」として有名である。

 

地理に弱い私がなぜそんなことを知っているかって? 

息子が買った、この本に書いてあったからだよ。

 

 

 

 

「全国の将棋の駒は約95%が天童市で作られている!」とこの本に紹介されていた。

 

興味深いのは、ネコによる、続く説明だ。

 

「江戸時代に武士の副業として駒づくりが始まったらしい!」

 

なんだって?

副業だって?

 

なんだかとっても良い響き。

「内職」とか「副業」とか、チャリンチャリンと素敵な音が聞こえてきそうなワードで私大好き。

 

そんなわけで山形県と将棋駒との関係はなんとなく覚えていたものの、それ以上の知識は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

これについて、天童市のパンフレットにおもしろい話が書かれていたのである。

 


天童市の将棋駒産業の歴史は、江戸時代にまで遡る。

当時、天童織田藩の財政は厳しく、家臣の救済が必要だった。

 

そこで、「将棋は兵法にも通じることから、武士の面目を傷つける内職ではない」との理由で、駒づくりを特に奨励したらしいのだ。

 


「面目を傷つける内職」というのがちょっと、個人的にはパワーワードで、くらくらしてしまった。

 

将棋駒作りはそれで良いとして、

逆に面目を傷つける内職って一体どんな内職だろう。

 

 

 

今、私も自宅で内職をしており、ブログでも(ちょびっと)広告収入をもらっている。

 

内職や副業という言葉、私の中では「自宅にいながらにして」 とか、「自己実現」とか、そういったワクワクするようなプラスのイメージがある。

 

どこかのご主人が内職や副業をしていても、「お金無いんですね」とは思わない。

本業意外に、やりたいことやってるんだなイイネ!と思う。

 

 

でも武士の時代は多分そうじゃなかったし、内職や副業へのマイナスイメージって結構最近まで続いていたのかも。

 

昔と今では、内職(副業)という言葉から受ける印象がずいぶん変わったのかもしれないと思ったのだ。

 

 

私の夫は妻が内職していることに平気な顔をしている。

もちろん、私がそのことをどれだけ人に話しても構わない、と彼は思っている。

 

しかしもしかすると、「妻が内職している」ことを恥ずかしく思う世代も、あるのかもしれないな…

 

そういうことを、可愛いパンフレットを読みながらボヤーっと考えた、天童市へのふるさと納税だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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