小学生の息子が昨年欲しがっていたのが、かき氷器である。

 

あれさえあれば、大好きなかき氷を家で作れる!買ってくれ!

 

とねだられたのだが、「1、2回使っただけで用無しになったらヤだなあ」みたいな親の気持ちが邪魔して、昨年度は買うに致らず。

 

 

そして今年も夏が来た。

 

息子は言った。

「かき氷器!買って!」

 

一年経っても冷めなかった情熱。そんなに欲しいのね。よし、買いましょう!!

 

 

 

私自身は子ども時代、家でかき氷というものを作ったことがない。

器械がどんな仕組みをしているのかも、詳しいところまではいまいち分からず、とりあえずダイソーへ見に行くことにした。

 

店には期待通り、(500円の)かき氷器があった。

 

「使い方」の欄を見ると、「別売の専用製氷カップで作った氷を使って下さい」みたいなことが書いてある。

 

 

 

 

円盤のような形のカップが要るらしいが、そちらだけ売り切れていて棚にない。

 

諦めて、何も買わずに一旦家に帰ったのだが、そうこうしているうちに思い付いたのだ。

かき氷器なら、物持ちの良い義母が昔のを持っているんじゃないか!?と。

 

 

連絡してみたら、あったあった!

クッソ立派なのがあった!!

 

 

 

 

ずっしりと、重厚な作りのかき氷器。

しかも天下の象印製だ。

 

 

 

プラスチック部分は経年による変色が見られたが、それ以外は一切のサビもなくピッカピカ。

 

専用の製氷カップとやらもちゃんとあった。

 

 
 

 

 

今年40才になる夫が子どもの頃に使っていたものだから、ゆうに30年以上は経っているはずだが、さすが綺麗好きの神義母。完璧な保管状態である。

 

 

息子も大喜びだ。

早速かき氷を作ろう!と張り切って準備を始めたが、製氷カップの氷が明日にならなきゃ固まらない。

今日はかき氷作れないや…

 

 

出鼻をくじかれションボりしている私と息子へ、夫から思いがけない一言があった。

 

「かき氷、冷凍庫にある普通の四角い氷でも作れるよ?

 

って、え?そうなの!?

 

なんだ、いつもの氷は使えないんだと思ってダイソーのかき氷器購入も見送ったのにな〜〜んだ!使えるのか!

 

(その情報を事前に知っていたら、ダイソーでさっさと機械を買ってしまっていたろうから、結果オーライです。)

 

 
 

 

 

 

シャリシャリシャリ、と今夏、家で大量のかき氷を作った息子。

9月に入った今もまだまだ営業中で、登下校の暑さを彼はこの機械で癒している。

 

どれだけ力を込めて取っ手を回しても、壊れる気配はない。

昔の製品って本当に作りがしっかりしているなあ。あと100年は使えそうな雰囲気だ。

 

 

とはいえ、義母ほどの保管状態をズボラな私が保てるとは思えないので、おそらくは私の代で、いずれこのかき氷器ともお別れになると思う。

 

それまでしっかり楽しませてもらおう。

レトロな懐かしさにもすっかり癒されている。

 

「物を受け継ぐ」とは、財布に優しいのはもちろんだが、心にまで優しいんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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