
リビングのソファを処分した。夫の意向である。
当初私は反対していた。
しかし古いファブリックソファで、衛生上の不安もあったから、今は処分して良かったと思っている。
ソファーの代わりにゴロゴロする場所としては、とりあえず、キャンプ用のマットを置いた。
ゴロゴロしたい時に広げ、使わない時は折りたたむ。
と、これはこれで良かったが、椅子っぽい何かも欲しくなった。
BBQで使う折りたたみ椅子を持ち込んでみたりもしたけれど、やっぱりちょっと違った。
よーし、もう新しいソファを買うしかないな!
と私の中で大いに盛り上がったが、夫は買わないと言う。
でもさ、息子がのんびり読書するときにも、ソファっぽい何かがあった方が、と訴えたところ夫がとんでもないことをした。
粗大ゴミとして処分するはずだったベッドを解体し、そのパーツを使って、ソファをDIYしてしまったのだ。
夫の手によって背面補強もされており素晴らしい出来なのだが、どうも手放しで喜べないのは、座面が非常に狭い点だ。
奥行きが、小学校で使う椅子ほどしかない。
比較対象として端っこにテレビリモコンを置いてみたが、めちゃめちゃ窮屈なのがわかるだろうか。
ベッド部品の再利用ということで、使える材料が少なく、これが限界だった。
夫が真剣にDIYする一部始終を見ているし、息子にはジャストサイズで気に入った様子だけに、「窮屈だから新しいの買おうよ」とも言いづらい。
作ったものというのは、買ったもの以上に、いろんな意味で処分しがたい。
「0円で木製ソファが手に入ったら最高だな」と作業を見守った私の下心も、完全に裏目に出た。
ただし、ソファーの奥行きが狭いことのメリットもある。
省スペースなので、狭いリビングに置いても邪魔にならないのだ。カッチカチに硬い木製ソファーだが、角に足をぶつけて悶絶するようなこともない。
家を建てた瞬間からそこにあったみたいに、部屋に自然に溶け込んでいる。
だから、子供は座れるし、部屋も広く使えるし、ベッドのパーツを使ったから粗大ゴミ処理の手数料もかからなかったし、今の我が家には最善の策かなと思っている。
私は座れないけど。
そして夫も座っていないけど。
「座れないけど役に立つソファ」ってものが、この世に存在するとは知らなかった。
★ランキング参加中★
※リブログ欄閉じていますが、リンクはフリーです。ご自由にどうぞヽ(^。^)ノ







