長年お世話になった勤め先を、先日退職した。
在籍期間の内、私はその半分を「ワーママ」として過ごした。
子供がまだ幼かったワーママ中の私は、突然の欠勤、突然の遅刻、普通なら認められないような長期休暇のオンパレードだった。
夫は海外勤務が多く、数ヶ月単位で日本を離れることもあったし、その後単身赴任にもなった。
祖父母も近くにいないために私が自分で勤務調整するしかなかったのだが、それによりとにかく、同僚には迷惑をかけた。
私としてはその分、皆が嫌がる仕事を率先して引き受けるとか、休日出勤に手をあげるとかしてなんとかバランスを取ろうとしていたのだが、「いるべき時にいない」人間がいくら頑張ったところで理解は得られにくい。当たり前だと思う。
それでも面の皮厚く職場に居座ったのは、「いつか役目を交代する日が来るはずだ」と思っていたからだ。
今は私が休んでばかりだが、周りには介護等で休む人も少しずつ出てきていたし、結婚を控えた若い人もいた。
私の息子がもう少し大きくなれば、今度は私がフルタイムで働き、彼女たちの不在を埋める役割を自分が担えるはずだと思っていた。
だから、自分がパートを辞めると決めた時に唯一心残りだったのは、これで永久に彼女らと役割交代する日が無くなったということだった。
「母親が働きやすい社会」を築くために国が支援すべきは、母親本人にも増して、それを支える同僚や上司ではないかと思う。
男性育休を取った社員に報奨金を支給する会社もあるらしいが、その穴を埋める直接の同僚たちだって、休む本人と同じくらいに負担が大きいはずだ。
子を持つ親同士なら「お互い様」で済んでも、お互い様にはなり得ない、一方的に負担を強いられるだけの環境にある人もいる。
周囲に負担をかけ続けてワーママ時代を終えた私としては、休む本人よりも、それを支える同僚への支援をまずはと、「働く親へのサポートが手厚くなった」というニュースを見るたびについつい考えてしまう。
※なんだこの返礼品は…
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