小学3年生の息子がいる。
 
公園で遊ぶ彼を、夕方迎えに行ったところ、息子と一緒に遊んでいるはずの子たちが、盛大に喧嘩をしていた。
喧嘩と言っても口喧嘩である。
 
腹を立ててどこかへ行こうとしていた一人のことを、これまた腹を立てた他の四人が、後ろから追っていた。
息子と、もう一人別の子は、その様子を見ながらベンチに座っていたという状態。

 

ドッジボールしてたんじゃなかったのか。

 

私も息子たちと一緒にベンチに座って、眺めていた。

しばらくすると喧嘩は収まり、皆も再び集まって、ドッジボールは再開された。

 

 

 
 
帰ってから、息子に聞いてみた。彼らはなぜ喧嘩していたの、と。
 
そうしたら、喧嘩の理由に驚いた。
 
一人の子が、公園のベンチの上に立って遊んだ、と。
それを見た他の四人が、ベンチは他の人も座るところだから、立ってはいけないと注意した、と。
注意されて腹を立てた子が、公園から帰ろうとした、と。
それを他の四人が、後ろから追いかけていた、と。
 
ベンチに座っていた息子ともう一人の子も、「ベンチに立ってはいけない」と思ったが、全員で責めると責められる一人が可哀想だから、遠巻きに見守っていたらしい。
 
全ての理由が美しいのでおばちゃんはもう、参ってしまった。
 
 
そして一番驚いたのは、彼らの喧嘩が終わった、その瞬間のことである。
 
ベンチの上に立っていた子が、仲直りしてからすぐに、自分が靴で登った場所を手ではらい、綺麗にしていたのだ。
 
喧嘩の始まりから終わりまで全部美しいではないか。
 

 

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たびたび公園で会う彼らは優しくて、朗らかで、楽しくていい子たちだなと前々から思っていた。
 
そういう人間が集まると、誰かがいけないことをしたら、誰かが注意してそれが収まる、自浄作用まできちんと働くみたいだ。
 
私が見ていないだけで、これまでにも似たようなことはきっとあったんだろう。子供の世界って素晴らしい。
大人よりずっと素晴らしいんじゃないか。
 
でも、そういう子どもたちを育てたのも私たち大人なので、やっぱり大人も子どもも同じくらい、みんな素晴らしいんだと思う。
 
 

 

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